10代の中学生や高校生の多くが経験する生理不順。これを対処するためにはまず基礎体温を知ることが第一です。通院する場合には基礎体温は重要なデータとなるため、早期解決のために欠かせません。

 

また、生活に関してもいくつか気をつけていかなければいけません。10代の中学生や高校生にとって生理不順は悩みの種ですが、知識を深めて対処していくことにより、早期解決できる可能性は十分にあります。

 

 

基礎体温曲線は治療法を決める重要な情報

 

正常の月経が「25~35日の間に数日の日数の変動をもって周期的にくり返すものである」とすれば、月に2、3回あったり1ヶ月半以上ないことがあれば、これをすべて月経不順と呼びます。

 

月経不順には、月経周期日数が24日以内で1ヵ月に2、3回月経をみる頻発月経と、月経周期が35日以上で1年に5、6回しか月経が来ない稀発(きはつ)月経とがあります。月経不順の場合、基礎体温表その他により排卵の有無、黄体期(おうたいき)の長さを調べます。

 

基礎体温表により、無排卵性頻発周期症(むはいらんせいはんぱつしゅうきしょう)・卵胞期短縮性頻発周期症(らんほうきたんしゅくせいひんぱつしゅうきしょう)では一相性の無排卵だったり、または卵胞期が短く、月経終了後早期に排卵がおきたり、月経中におこることがわかります。

 

治療としては、排卵誘発剤の服用できちんと排卵をおこしたり、正しい卵胞期の長さに調節します。妊娠希望の人は性交のタイミングに注意します。

 

黄体機能不全型頻発周期症(おうたいきのうふぜんがたひんぱつしゅうきしょう)では、高温期が10日以内と短く、受精卵が着床する前に月経が始まり、流れてしまったり、初期の流産の原因となりうるので、治療を要します。

 

治療として、ヒト性腺刺激ホルモンの注射や黄体ホルモンの内服または、注射でカバーします。卵胞ホルモンもともに不足している場合があるので、卵胞ホルモンを補う治療もあります。

 

 

稀発月経も不妊の原因になりうる

 

稀発月経は、月経周期が35日以上の間隔をおく場合をいいます。60日以上こえると、続発性(ぞくはつせい)無月経の始まりと考えてもよいのです。

 

基礎体温をつけてみると、無排卵性のものと、排卵を有しているが1年間の排卵回数が少ないものとに分けられます。いずれにしても不妊の原因となりますので、それぞれに治療が必要です。

 

原因として肥満、多のう胞卵巣、下垂体腫瘍(高プロラクチン血症)など、甲状腺機能亢進症、精神疾患、肝臓疾患、などの存在が考えられます。

 

無排卵性稀発周期症・卵胞期延長型稀発周期症には基礎体温をみながら排卵誘発剤を服用、カウフマン治療、プロムクリプチン服用などで、排卵が規則的におきるようにします。

 

排卵誘発剤の内服または注射をして、卵胞の発育を促進・刺激し、排卵までの日数の短縮をはかると妊娠の確率は高くなるのです。

 

 

約2か月基礎体温をつけて受診を

 

このように基礎体温表は、診断と治療にかかせませんから、妊娠を希望する場合は、まず2ヵ月間くらいつけて病院へ診察にいきます。基礎体温をつけてみると、女性の場合には、卵巣ホルモンの作用による体温の変化があることがわかります。

 

排卵に向かってエストロゲンが分泌される卵胞期は体温の多少の変動はありますが、だいたい低温相を示します。卵胞が成熟しきって、排卵がおこるころには、一過性に体温が下がって、その後黄体ホルモンが分泌されると、体温は高温相に転じ約2週間つづきます。

 

約28日間の間に半分ずつ2週間の低温相と2週間の高温相をもつのは女性だけの特有の現象です。その温度差はせいぜい0.5度C前後にすぎませんが、からだのコンディションを反映しています。

 

正しい基礎体温の測り方は、まず婦人体温計という微妙な温度差もチェックできる体温計を用意します(婦人体温計と体温表は薬局で市販されています)。

 

朝目覚めたら、からだを動かす前に枕元においた婦人体温計を舌の下にはさみ、そのまま5分間じっとして測ります。できるだけ決まった時刻に測ると正確な数値が得られるのです。数値は忘れないうちに体温表のグラフに書き込んでおきます。

 

 

日常における生理不順解消の極意!

 

子宮を柔らかくすること

生理時には子宮が頻繁に動いています。ですが、運動不足、ストレス、姿勢の悪さにより子宮が活発に動かなくなります。子宮が固いということは生理不順に大きく関係しているということを覚えておきましょう。

 

①日常的に軽い運動をする
②ストレスをなくす
③早寝早起きを心がける
④野菜中心の食生活を送る

 

規則正しい生活を!とよく言われていますが、これは生理不順を治すために最も効果的なことです。10代の中学生や高校生はホルモンバランスの変化が急激であるため、不摂生な生活を送っていると生理不順が慢性化(ずっと続く)する可能性があります。

 

若いと思って油断しては今後もっと悩まされるかもしれません。それゆえ、規則正しく健康的な生活を送るようにしてくださいね。