疲れると体が重く感じたり、集中できなかったり、ひどく疲れると何もやる気がでないといった状態になりますが、ではなぜ人は疲れるのでしょうか。

 

これには明白な理由がありますが、意外にも知らないという人が多いのが事実です。疲れるという現象は誰にでも起こることですので、この機会に疲れるメカニズムや原因について知っておいてください。

 

 

疲労とは?

 

疲労は、大別すると、「肉体的な疲労」と「精神的な疲労」の2つに分けることができます。

 

肉体的な疲労

身体を動かすことにより、体内におこる生理的な疲れの現象で、その疲労は、身体を酷使したために、疲労物質の乳酸などがたまり、身体そのものが疲れている生理的な状態です。腰痛・肩こり・筋肉痛などの症状が現れるケースがあります。

 

精神的な疲労

精神的ストレスや、その人の性格などが影響しており、原因の特定が難しい疲れの現象です。精神的な疲労は、肉体的には疲れていないのに、精神的ストレスなどによって疲労感があり、気力が低下して理由もなく疲れている状態です。ストレスや性格が大きく関与しており、頭痛・脱力感・無気力などを伴うケースもあります。

肉体的な疲労は、ある程度、疲れの特定ができ、疲労の原因物質の乳酸を分解させることにより対処することができます。

 

精神的な疲労は、精神的ストレスやその人の性格などが影響しているため、原因の特定ができる場合と、できない場合があります。しかし、双方に共通していることは、原因が特定できる疲労・原因が特定できない疲労にも、何らかの症状があるということです。身体の中で、筋肉や関節などが痛む場合もあれば、偏頭痛・肩こり・無気力・脱力感・億劫になるなど、症状がでてくる場合もあります。

 

 

疲労からくる症状

 

疲労には、運動をして汗をかいてスッキリした一過性の疲労もあれば、仕事や人間関係の悩みや、家庭でのトラブルなど、精神的ストレスが重なっておこる疲労もあります。同じ疲労でも、原因の違いによって、疲労の感じ方も様々です。

 

スッキリした一過性の疲労(疲れ)は、心地よくストレスも自然に発散され、気分が晴れているので、後に残る心配はありません。問題は、精神的ストレスが原因でおこる疲労です。

 

なぜなら、精神的なストレスは、性格や環境が大きく作用しているからです。考えすぎ・思い込み・好き嫌い・悩みすぎ・頑固などのその人性格や、職場での人間関係・仕事上の悩み・転勤・残業・休日出勤や、家庭での夫婦不仲・親子関係・会話不足・子供の教育・親の介護などが、精神的ストレスになり、疲労を助長させています。

 

ここでは、疲労の症状からみた疲労の原因を、探ってみたいと思います。

 

疲労(疲れ)と関係する症状と原因

●こめかみの痛み・頭痛・微熱 精神的ストレス
●眼の疲れ・眼の奥の痛み 眼の酷使
●肩こり・腰痛・関節痛 血行不良・眼の酷使
肝機能障害・免疫機能低下・精神的ストレス
●脱力感 免疫機能低下・精神的ストレス
冷え性・肌荒れ・月経痛 血行不良

 

最近では慢性疲労症候群という正式に病気として認定されている疲労もあります。慢性疲労症候群(CFS)とは、疲労を放置した結果、慢性化して「激しいだるさ」「少し動いてもだるくなる」「意欲はあっても仕事ができない」ほどの疲労感に悩まされます。

 

風邪などの病気がキッカケで起こることが多く、様々な症状が現れる慢性化した疲労です。症状としては「のどが痛い・憂うつ・眠れない・眠りすぎ・関節が痛む・だるい・微熱が続く・頭が痛い」などがあります。

 

 

疲れやすい体質

 

酸性体質は疲れやすい

身体の体質は、水素イオン濃度(PH)で現されますが、その水素イオン濃度がPH6.8前後に傾いていることを、酸性体質といいます。肉・砂糖・脂肪分の多い食品(酸性食品)の多食が原因で、酸性体質になることもあります。

 

酸性食品を常食したために、血液が酸化されたドロドロ血液になり、その血液が身体の中を巡回して、細胞の酸化を招き、結果として酸性体質になっていきます。酸性体質のドロドロ血液は、極細の毛細血管(末梢血管:5ミクロン以下)の流れが悪いことから、血行不良などを引き起こし、細胞に栄養や酸素を、十分供給できません。

 

また、老廃物の回収や、疲労物質(乳酸)の分解が充分できないために、患部に乳酸が蓄積され、血行不良などの悪循環を招いてしまいます。また、酸性体質のPH6.8前後では、細胞の免疫力が低下し、感染症などにもかかりやすくなります。

 

 

酸性体質と疲労の関係

 

上記のように、酸性体質の人は疲れやすく、病気が治りにくかったりとさまざまな弊害があります。では、具体的にはなぜ酸性体質の人は疲れやすいのか、そのメカニズムは以下のような過程を経て成り立っています。

 

酸性食品の多食(甘いもの・肉・油物)

ドロドロ血液(血液の酸性化)→血行不良→肩こり・腰痛・筋肉痛

細胞の酸欠・栄養不足(細胞の酸性化)

酸性体質→免疫力の低下→クエン酸回路の機能低下

疲れやすい・病気にかかりやすい・治りにくい

 

甘いもの好き!肉好き!油物好き!でも、野菜は嫌い!・・・は、ドロドロ血液を招きます。疲れやすい酸性体質から、疲れにくいアルカリ体質にするためにも、野菜や酢っぱい食品を摂り、体質を弱アルカリ性にしましょう!

 

 

弱アルカリ性体質は疲れにくい

 

酸性体質は、PH6.8前後でしたが、弱アルカリ性体質はのPHは、PH7.4です。弱アルカリ性は、免疫細胞が一番活発に働き、健康体とされています。弱アルカリ性になるためには、酢・梅・野菜などのアルカリ性食品をとることが一番といわれています。

 

アルカリ性食品は、血液をサラサラにする効果から、毛細血管の血流も改善されます。細胞へ、栄養や酸素をより多く運ぶことから、免疫力も正常に機能します。また、老廃物の回収・疲労物質(乳酸)の分解ができるようになり、疲れにくい体質になります。

 

 

弱アルカリ性体質と疲労回復の関係

 

弱アルカリ性体質の人が疲れにくく、また病気の治りも早くなります。以下のように、アルカリ性食品を積極的に摂取することで、免疫力が活性化され、疲れにくく、そして病気になりにくい、早く治る体を手に入れることができます。

 

アルカリ性食品(野菜・お酢・レモン・梅・オレンジ・昆布など)

血液のアルカリ化→サラサラ血液

血流改善→クエン酸回路の活性化

細胞へ酸素・栄養の供給

細胞の活性化

弱アルカリ性体質

免疫の活性化

疲労回復が早くなる・病気にかかりにくい・治りやすい

 

アルカリ性の食品を摂取するとサラサラ血液になり、血行促進・老廃物の回収・免疫機能の正常化から、体内のクエン酸回路が活性化して労物質(乳酸)の分解が促進された結果、疲れにくくなります。

 

疲れにくい弱アルカリ性体質の基本は、酢・梅・野菜などのアルカリ食品にあります。酸っぱいものが疲労回復のキーワードでもあります。疲れにくい体質を手に入れるために、疲れた時だけでなく、普段からアルカリ食品を積極的に摂取していってくださいね。