現代人の多くが発症しているワキガ。その臭いのきつさによりコンプレックスになっている人も多いのが現状です。

 

生活習慣の改善でもワキガの臭いは薄くなっていきますので、コンプレックスのあまり人の目を過度に気にしてしまい、生活に支障がある場合には、積極的に治療していくようにしましょう。

 

 

軽症わきが症の治療

 

自分自身で明らかに普通の汗の臭いとは違うわきが臭が感じられる、といった程度なら軽症わきが症です。

 

わきがの程度は、腋窩皮下にアポクリン腺が多いほど強くなります。そこで軽症の患者さんには、試験切開という検査法を行い、ご本人にアポクリン腺を確認してもらってから手術するようにしています。

 

手術するかしないかは、わきがの状態というよりも、患者さん本人の悩みとのかね合いによって決定していきます。わきが自体は軽症であっても、本人の悩みの度合いが強く、アポクリン腺の多少に関わらず手術で取ってほしい、という患者さんもいるからです。

 

体臭の正しい治療法とは、においを消すことだけでなく、悩んでいる患者さんを導いてあげることでもあるのです。そのため、体臭治療は“心療”外科でなくてはならないと考えています。

 

手術する程度でもなく、本人もそれを望まないけれども臭いは抑えたい、といった方には電気凝固法を施します。これは細い電極針をわき毛の1本1本にさし、高周波電流を通して組織を熱凝固させるものです。

 

 

中度、重度のわきが症の治療

 

重度のわきがの条件は次の5つです。

 

1.耳垢がやわらかい
2.わき毛が多くて比較的濃い。または薄い。
3.下着のわきの部分にシミがつく。
4.肉親にわきが体質の人がいる。
5.わきの下にかく汗の量が多い。

 

以上5つの条件を備えている人なら、ほぼ間違いなく重度のわきがです。

 

3~4つの条件にあてはまり、普段は感じないけれど、スポーツをしたときなどにわきが臭が出る、といった症状は、中等度のわきがです。

 

重度の場合は治療法として手術があり、1回の簡単な手術で完全に治すことが可能です。アポクリン腺を実際に見ながら完全に取り除く手術として、「直視下剥離法」がもっとも合理的でしょう。

 

一時的な治療法として、制汗剤、脱臭化粧品などによる局所的薬物療法もありますが、長い間使用すると薬剤性皮膚炎をおこす恐れもありますし、体臭とスプレーの臭いが混ざっていっそう不快な臭いになってしまうことも少なくありません。

 

いずれにしても専門医を受診し、正しく治療しましょう。

 

 

剥離切除治療

 

アポクリン腺をとる前処置として、皮膚および脂肪層とアポクリン層を丁寧に「剥離」してから切除する方法。切るのはわきの下の1.5センチほどで、浮き上がってきたアポクリン腺と皮脂腺を摘出する。

 

人間の目で見ながら行うのでアポクリン腺の取り残しがなく、手術は1時間ほどで終了し傷口は6カ月もすれば目立たなくなります。

 

ワキガの治療は医療技術の発展に伴い、より簡単に安くできるようになりました。それゆえ、ワキガに対し過剰なまでのコンプレックスを抱えている人は、積極的にも治療していくようにしましょう。