老若男女関わらず、トイレのタイミングがバラバラで、大切な時に尿意・便意をもよおすということはよくある話です。

 

このようにトイレタイムが調整できない人は非常に多く、生活環境と共に、トイレの習慣や環境が大きく関わっています。どのように改善していけばいいのか、お困りの方は以下に紹介することを参考にして下されば幸いです。

 

 

朝のトイレタイムを習慣づけよう

 

1日のうちで、便意がもっとも起こりやすい時間帯は、朝食後のひととき。もともと人間の体には、1日24時間のリズムが備わっています。消化、吸収、排泄、睡眠など、体のあらゆる生理活動は、このリズムによってコントロールされています。

 

朝起きて、空っぽの胃に食べ物が入ると、胃・大腸反射が起こり、便意が生じます。つまり「起床→朝食→便意」というリズムが、私たちの体には備わっているのです。

 

ところが、この時間帯は1日のうちでもっともあわただしいときでもあります。そのため、朝食を抜いてしまったり、せっかく便意が起こってもトイレに入りそびれて排便のチャンスを逃してしまう人が少なくありません。

 

せっかく便意が起こっても、時間がないからと後回しにしてしまったり、便意を無視してしまうと、便秘を引き起こし、排泄のリズムを狂わせる大きな要因のひとつとなってしまいます。

 

そして、便意が起こっても排便をしないという状態が度重なると、自律神経の働きがしだいに鈍くなって、ついには便意そのものを感じにくくなるという事態に陥ってしまうことにもなりかねません。

 

そういったことにならないためにも、朝は少し早めに起きてしっかり朝食をとり、トイレに入る時間を確保することが大切です。もし便意が起こらなかったり、便意が途中で消えてしまっても、とにかくトイレにだけは入ること。

 

朝食の15~30分後には必ずトイレに行き、排便する習慣をつけてください。これを根気よく毎日続けていれば、しだいに体のリズムが整い、毎朝決まって便意が起こるようになるはずです。

 

 

トイレの環境も見直してみよう

 

トイレに入るときの注意点としては、落ち着いて腰をすえ、ゆったりした気持ちで排便に臨むことが大切。出かける時間が気になったり、便が出ないからと短気をおこして、1~2分で切り上げてしまっていたのでは、排便リズムは身につきません。

 

そのためには、トイレの環境を見直してみることも必要です。不潔だったり、寒かったり、圧迫感のあるようなトイレでは、ゆっくり入る気になれません。自分にとって居心地のよい空間であるかどうか、自宅のトイレを今一度点検してみてください。

 

反対に、本や新聞などを持ち込んで、トイレに長々と立てこもる人がいますが、これもよい習慣とはいえません。というのも、本に気をとられ、肝心の便を押し出す自然の“いきみ”が滞り、長くトイレに入らないと排便できない、ということになりかねないからです。

 

理想的なトイレタイムは5分以内。その間、適度ないきみをくり返してみましょう。体を前傾させると腹圧がかかって、いきみやすくなります。便意がないのに強くいきむことをくり返すと痔になる危険もあるので注意してください。

 

 

起き抜けの水や牛乳、体操も効果的

 

そのほかにも、朝、便の出をよくするためには、起き抜けの空腹時に水か牛乳を飲むことも効果的です。冷たい水で顔を洗うと頭がシャキッとするように、“起き抜けの水”は腸を目覚めさせ、胃・大腸反射のぜんどう活動を促してくれます。

 

炭酸水、サイダー、コーラなどの炭酸飲料も、大腸のぜんどう運動を活発にする働きがあるのでよいでしょう。体操などで腹筋を使うことでも、腸が刺激されてぜんどう運動が高まり、便意が起こりやすくなります。

 

また、便のにおいに関してですが、便やおならのにおいが強烈というときは、たいてい肉の食べ過ぎが原因です。にらやにんにく、タマネギなど、香りの強いものを食べたときや、栄養剤を飲んだときも、その臭気が便に出ることがあります。

 

このほか、便秘をしているとき、あるいはストレスや過労、抗生物質の服用をしているときなどに、便のにおいがきつくなることもあります。こうした状況にあると、腸内で悪玉菌が増殖して、腐敗発酵するためです。

 

とにもかくにも、便意は、私たちが健康的な暮らしを営む上でとても重要な感覚のひとつ。においを気にしてトイレを我慢したり、時間がないからと無視するのは、実にナンセンスです。

 

どんな場所であっても、便意がおこったら我慢をせず、何をおいてもすぐにトイレへ直行しましょう。そして何より、規則正しい生活を送り、朝食をしっかり食べて、朝の規則正しいトイレタイムを習慣づけるように心掛けましょう。