よくスポーツなどでは歯の噛み合わせが悪いと本来の力を発揮できないと言いますが、これだけでなくストレス量を増加させるという悪影響がもたらされることも最近の研究で明らかになっています。

 

日頃からストレスが溜まりやすい人、特に勉強や仕事などで毎日ストレスにさらされている人は歯の噛み合わせをよくするだけで、ストレスが大きく解消されることもしばしばあります。

 

それほど良い噛み合わせというのは大事なことですので、ストレスに悩んでいる方は外的なストレスへと対処だけでなく、自身の歯の噛み合わせについても一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

歯を食いしばる動作

 

重いものを持つときに歯をくいしばります。頬を叩かれるときにも、瞬間的に歯を噛みしめます。そのほか、緊張する場面でも無意識に歯をくいしばっています。

 

これは普通の働き、正しい生体反応なのですが、問題になるのは、くいしばっているときの歯の噛み合わせです。あごの位置が悪いと、くいしばることによる影響が首を経て全身に及びます。

 

睡眠中の歯ぎしりもまた不正咬合の産物。睡眠中は、誰でも5分間程度は歯をくいしばっていますが、不安や緊張があると、その時間は5倍の25分間程度にまで及ぶというデータがあります。

 

長時間にわたる歯やあごへの負担は、歯周病などの原因にもなり、そこでもまた新たなストレスを生むという悪循環に陥ってしまいます。

 

 

歳を重ねるごとに症状が出てくる

 

多少の不正咬合があったにしても、若いときは抵抗力も強く働くので、あまり気がつかないものです。

 

しかし、加齢とともに抵抗力はどんどん弱まっていきます。そうなると、若いときには肩こりくらいですんでいた不正咬合による負荷も、頭痛、腰痛、生理痛、目のちらつき、耳鳴りなどといった不定愁訴との症状となって現れてくるようになります。

 

ところが、まさかそうした症状が不正咬合によっておこるなど、まったく気づかずに、内科や神経科に受診します。検査をしても異常はなく、せいぜい「ストレスが原因」とか「自律神経失調症」といわれるくらいが関の山。

 

安定剤を処方してもらって一件落着。でも、決して落着したわけではなく、実際にはなんの解決にもなっていません。

 

その不調が不正咬合に起因しているものと気づくかどうか……。もし、不定愁訴を抱えて病院を転々とし、どこに行っても解決しないときには、不正咬合を疑って歯科医に受診してみるのも悪くはありません。

 

 

歯医者での噛み合わせ治療

 

噛み合わせ治療と言っても難しいものではなく、多くは奥歯を少し削る程度で済みます。人間の歯は奥にいくにつれて強度が増し、さらに噛む力も強くなっていきます。

 

つまり、前歯は一種の支え的な感じであり、噛み合わせで重要なのは奥歯なのです。それゆえ、上下の奥歯を左右対称の高さに揃えることで、噛む力は大きく増強されます。

 

もちろん、前歯が犬歯が大きかったり位置が悪いと、それらの歯も削る必要がでてきますが、基本的には審美(見た目)を考慮して最低限の範囲で削ってもらえますので心配はありません。

 

また、歯を削ると言っても痛みは皆無です。歯の神経は根っこの部分にあるため、表面を削ったところで痛むことはありません。

 

 

まとめ

 

「芸能人は歯が命」と昔から言われており、審美性を特に重視されていますが、歯はストレスにも大きく影響し、中には噛み合わせを少し良くしただけで、日常的にストレスから解放されたという人の例は少なくありません。

 

ご自身の歯を一度見てみて、歯の噛み合わせが悪いなと思ったら、一度噛み合わせ治療を検討してみてはいかがでしょうか。もしかすると、今まで受けていたストレスの多くは噛み合わせ不良によるものかもしれませんよ。