ホンモノの糖尿病になるまで、プレ糖尿病、あるいは糖尿病境界型のときに気づき、コントロールするためには食事療法や運動療法を行い、肥満を改善することによって、かなりの効果を発揮します。しかし、それだけでは不十分の場合があります。そのときには、薬を併用していきます。

 

インスリン注射法は、不足したインスリンを補うことで血糖値を安定させる方法で、コントロールには優れた治療法です。(関連:糖尿病対策!インスリン感受性を高めるための運動療法

 

 

薬物療法

 

食事療法、運動療法を基本にし、それでも血糖コントロールができない場合には薬物療法を行います。薬物療法は、経口血糖降下剤とインスリン注射に大別されます。食事療法、運動療法、さらに経口血糖降下剤による薬物療法などによっても、満足な効果が得られないときには、インスリン注射療法を行うことになります。

 

ただし、薬物療法を行っていたとしても、すべての糖尿病に食事療法は行われ、食事療法、運動療法に加えてインスリンの注射が必要な人もいます。運動療法は、合併症があったり、重度の高血糖の場合には、かえって悪化の危険があるので行わないこともあります。

 

 

経口血糖降下剤の4大選手

 

スタホニル尿素剤

40年近く経口薬の主役となっている製剤。膵臓からのインスリンの分泌を強く刺激します。日本では7種類、さらに同類のスルホナミド剤2種類が使われています。副作用として低血糖に注意。劇薬に指定されているので、医師の指導によって服用します。

 

ビグアナイド剤
スタホニル尿素剤とは作用のメカニズムが異なり、インスリンの分泌を促進する作用はなく、末梢組織が糖を取り込むのを助ける作用があると考えられます。低血糖にはなりませんが、血中の乳酸が増加し、脱水症状などの副作用があります。単独で投与されることは少ないようです。

 

α−グルコシダーゼ改善薬
通常、食事による糖質の吸収に合わせてインスリンが膵臓から分泌されますが、糖尿病患者では分泌が遅れるため、食後に急激な血糖上昇がみられます。これを抑える目的で食前に服用し、食事が小腸に届く前に糖質吸収の酵素活性を抑制する薬です。低血糖をおこすことはありません。

 

インスリン抵抗性改善薬
インスリンの作用を増強して、インスリンを取り込む作用が低くなっている細胞のブドウ糖の取り込みを促進して血糖を下げます。99年12月に発売されましたが、臨床実験では食事療法やそれまでの経口薬ではコントロールが不十分な患者の約半数に有効だったというデータが報告されています。