いびきは快適な睡眠を妨げるだけではなく、健康にとっても悪影響を及ぼしてしまいます。空気の通り道である上気道が狭くなることで、抵抗が大きくなり、粘膜が振動音を発生させることでいびきとなります。

 

いびきには一時的にかくいびきと、慢性的ないびきがありますが、いびきの原因は人それぞれであり、またいくつかの原因が重なっていびきをかいていることも多々あります。

 

いびきを防止、解消する対策としては、それぞれのいびきの原因が何であるのかを把握した上で、その原因を取り除く対策が大切です。いびきの原因を避けることでいびきが解消できる場合もありますが、治療が必要となることもあるので何が原因なのか考えてみましょう。

 

 

原因① 寝るときの体制

 

仰向けで寝ると、舌が喉の奥に落ち込みやすくなります。また、口の奥の粘膜部分が重力で下がることで気道が狭くなりいびきをかきやすくなります。さらに仰向けで胸の上に手を置いて眠ると肺が圧迫され、呼吸が浅くなるため、空気を吸い込む力が強くなり、気道の粘膜の振動が大きくなってしまいます。

 

枕の高さや固さが体に合っていない場合にも気道が狭められていびきが発生する原因となります。寝るときの体制がいびきの原因である場合には、横向きねやうつぶせ寝をすることでいびきが解消されることが多々あります。

 

■呼吸

いびきをかいている人の多くは、口呼吸をおこなっているようです。口を開くとあごが下がり、さらに舌の根元も下がるため気道を狭めたり、気道をふさいでしまうようになります。仰向け寝でさらに口を開けて寝た時にいびきが出やすく音も大きくなる傾向にあります。

 

 

原因② 疲労やストレス

 

疲れやストレスがたまってくると、無意識のうちに空気を沢山身体に取り込もうとしてしまいます。このため上気道部で空気が通るときの抵抗が大きくなり、いびきが出るようになります。

 

■アルコール

お酒を飲んで眠ると、気道の筋肉が弛緩して、気道が狭くなってしまいいびきが起きやすくなります。

 

■薬物

筋肉の緊張を和らげる作用がある薬、例えば睡眠薬や精神安定剤、筋弛緩薬は当然、気道の筋肉も弛緩してしまうので、気道が狭くなりいびきの原因となります。

疲労やストレスがいびきの原因であれば、疲労回復やストレス解消によっていびきが軽減しますし、アルコールが原因のいびきの場合には、禁酒でいびきを予防することができますから、これらが原因のいびきは一時的なものです。薬物によるいびきの場合には、処方されている医療機関で相談してみるといいでしょう。

 

 

原因③ 身体的要因

 

■肥満

体重が増えることで、喉や首の回り、舌などに脂肪が付き気道が狭くなるため肥満はいびきをかきやすくなってしまいます。肥満によるいびきの場合には、減量するのが一番の対策方法といえるでしょう。

 

■老化

加齢により気道部の呼吸に関する筋肉が低下してしまうと、気道が狭くなりいびきが起きやすくなります。

 

■あごが小さい

あごが小さい、歯並びの乱れが、いびきの原因となるようです。これは、舌をあごにおさめることが難しいために、舌が後方に押し出される形となってしまい、気道を圧迫して狭めてしまうからです。気道をふさいでしまった場合には睡眠時無呼吸症候群も起きてしまいます。

 

■病気

咽頭扁桃(アデノイド)や口蓋垂(のどちんこ)の異常により、炎症や肥大すると気道が狭くなりいびきが起きやすくなります。また、花粉症やアレルギー性鼻炎、風邪などによる鼻づまり、鼻炎、副鼻腔炎といった鼻疾患があると、鼻呼吸が難しいため、口呼吸をするようになるため、いびきをかきやすくなります。

病気がいびきの原因となっている場合や、睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群の場合には医療機関での治療が必要になります。また、突然いびきをかくようになった場合には、病気が隠れている場合もありますから注意が必要です。

 

とくに病気がない時でも、日中に強い眠気におそわれたり、集中力が続かないなど、生活に支障が出ている場合にも、医療機関を受診することをおすすめします。いびきの治療のために受診するのは、いびき専門外来や耳鼻咽喉科になります。