人間の皮膚・肌というのは、健康状態を察知するために非常に重要となります。皮膚・肌の状態をみれば、健康状態が分かる鏡としての役割を果たす一方、皮膚・肌を健康に保つことで、身体全体を健康にすることができます。

 

今のあなたの皮膚・肌の状態が悪い場合は、身体が不健康である可能性がかなり高いと言えるため、早急にスキンケアしていく必要があります。

 

 

ストレスなどの内的刺激は皮膚の防御機能を低下させる

 

忙しい日本において、ストレスや不規則な生活などの諸条件が体の内部環境を狂わせ、内的刺激となって皮膚を直撃します。そして皮膚の防御作用はいっきょに低下。それが肌荒れの何よりもの原因になっています。

 

もし、肌荒れが汗やホコリ、花粉、大気汚染といった外的な要因だけなら、頻繁に洗顔し、皮膚を清潔に保てば解決することですが、それだけでは解決できないのはそのため。

 

化粧品を皮膚の表面から塗ったにしても、それは安易にカバーしただけのことで一時しのぎに過ぎません。

 

 

皮膚のもと保湿能力を維持・回復させることが先決

 

皮膚にはもともと保湿能力があり、それを維持する機能が備わっています。この機能を「スキン・ホメオスタシス(皮膚の恒常性維持機能)」といいます。

 

「生体が正常な状態を保持しようとする防御機能」のことです。この機能が正常に働いていれば、肌荒れはおこりません。

 

ところが、肌に影響するような内的環境、外的環境に出会うと、角層がもっているバリアー機能が低下してしまいます。そのために、肌荒れがおこり、シミをつくる原因になったり、シワを助長してしまうのです。

 

 

皮膚は全身の一部。内臓と同じ大事な体の気管です。

 

内臓がどれひとつとして孤立して存在しているものがないように、皮膚もまた内臓と連鎖し、全身状態と連鎖しています。したがって、肌荒れは皮膚だけの問題ではなく、全身の問題なのです。

 

とくにホルモンの異常や内分泌系に異常が生じると、てきめんに皮膚に異変が起こります。

 

優れた皮膚科の医師なら、肌の状態をみただけで、全身状態を推測することが可能なくらい、皮膚は内臓を映し出す鏡のようなものなのです。

 

このように、皮膚も内臓と同様に全身の一部という考えを基点に、皮膚の生きる力を最大限に引き出そうというのが、今、最新の皮膚科学の考え方です。

 

 

皮膚を守るための間違った常識

 

水分がすくなければ化粧水を、カサついているときには乳液を肌の表面から塗ってカバーしてきたはずです。しかし、それは一時しのぎであり、抜本的な解決にはなりません。

 

本当に潤いのあるみずみずしい皮膚を取り戻したいなら、皮膚自体が備えている保湿能力の回復につとめるしかありません。

 

なのに、これまでの化粧品の常識に振り回され、やっていることといえば、反対のことばかり。

 

たとえば、化粧を落としたあと、せっけん洗顔をするときに、ぬるま湯を使いますか。つめたい水を使いますか。汚れを落とすということになれば、ぬるま湯のほうが落ちるような気がします。

 

だから「水よりもお湯で洗顔したほうがいいでしょ」という典型的な常識のウソにこりかたまった女性がいます。お湯はたしかに水よりもよく落ちますが、その分、大事な皮膚のなかの脂肪やたんぱくまで落としてしまいます。

 

したがって皮膚のためには水でサッと手早く洗う程度で十分。せっけん洗顔は1日多くても3回以下にし、その代わり、水だけを使う水洗顔をもっと活用しましょう。

 

流したシャンプー剤は顔はもちろん、体中についてしまいます。シャンプー剤は髪の毛の洗浄には適当でも、素肌には危険。皮膚の脂分とたんぱく分を溶かしてしまいます。

 

肌荒れがなかなか治らないようなら、まずシャンプー剤に注意してみてください。そして、抜本的な保湿能力の回復につとめます。