気管支喘息の発作は、患者さんにとってアレルギーの原因となっているダニ・ほこり・花粉などの異種蛋白(抗原)が気管支に到達し、体内に準備されている免疫グロブリンE(IgE)と呼ばれる抗体と結合することから始まります。

 

この結合がきっかけになってリンパ球、好酸球、マスト細胞などが活発に反応し、喘息発作へと進みます。このタイプのアレルギーに基づく喘息はアトピー性喘息といいます。小児の喘息は、ほとんどこのタイプで、大人の喘息でも6割程度を占めています。

 

アレルギーによらない非アトピー性喘息もあります。例えば、痛みや発作の時に使う解熱・鎮痛剤によって激しい発作が引き起こされるタイプのアスピリン喘息があります。その他、原因がよくわからないものもあります。(関連:アトピーを完治・克服する為の条件とは?(生活改善&気持ち)

 

 

重度症の分類

 

重症度を正しく分類することは治療をどう行うかを決定するためにとても重要です。発作が起きたときの重症度と、1ヵ月とか1年という長い期間の症状についての重症度について、それぞれ軽症、中等症、重症、最重症に分けられます。

 

しかし、何ヵ月もほとんど症状がなく、突然、発作が起きた時、その発作が非常に激しく、気管支が粘液で閉鎖して窒息状態になり、あっという間に死亡する例もあるので注意が必要。特に発作が落ち着いて治療の手を休めたときが要注意です。

 

 

症状の分類

 

症状は、喘息症状が毎日のように続く慢性型、普段は症状がほとんどなくて時々発作を起こす発作型、および一年を通じて症状が現れる通年型と、一定の季節に現れる通年型と一定の季節に症状が現れる季節型などに分けることができます。

 

気管支喘息では、症状が繰り返されると、気管支粘膜のアレルギー性炎症が続くこととなり、粘膜の障害が慢性化し、炎症が長引くと、元に戻らない変化が残り、治療をしても効果が現れない慢性重症喘息になります。そこで、現在では喘息を患者さんが自分で管理することが重要になっています。(関連:喘息・気管支炎など呼吸機能障害における日常生活・食事の注意点

 

喘息の状態を発作、咳、痰、息切れなどの程度を朝、昼、夕、夜間のそれぞれの時間帯について記録し、同時に薬の使用状況も記録し、また、最大の努力をして速く息を吐き出した時の最大の呼気流速(ピークフロー)を少なくとも朝と夜の2回自分で測定して記録し、自分で状態を判断することが推奨されています。

 

これらの記録を取ることは、患者さんが自分で発作の徴候を予測し、自分でできる対策を早期に実施して重症化を予防し、病院への受診をためらって手遅れにならないようにするために必要です。ピークフローの測定は、片手にもてる程度の簡単な測定装置が主治医から渡されますので、自分でいつでも測定できます。

 

喘息の治療では、患者さんが自分で病状を判断し適切な対策を選ぶための、担当医師、看護婦(士)による患者さんの教育がとても重要になります。しかし、指導に対する報酬がほとんどないため、残念ながら徹底的には行なわれていないのが実状です。