太陽の光(赤外線や紫外線など)により、肌が赤く、または黒くなる日焼け。これは夏だけでなく冬でも起こり、快晴の時だけでなく曇りや雨の時でも起こります。

 

日焼けがどのように生じるのか、はたまた日焼けの肌色の変化に伴う違うとは何かについて、当ページでご紹介しますので、日焼けに関して興味をお持ちの方はぜひ最後までお読みください。

 

 

日焼けのメカニズムと害

 

紫外線量、増えてます

太陽からの光は長波長側から赤外線、可視光線、紫外線に分けることができます。紫外線(ウルトラ・バイオレット=UV)は、生物学的な作用効果で、波長の長い方からUVA、UVB、UVCなど四つに分けられます。

このうち地上に届く紫外線はUVBの一部とUVAです。特に近年、オゾン層の破壊が進み、紫外線量、とくにUVBが増えていると言われます。

 

紫外線の皮膚への影響

紫外線が皮膚にあたると、皮膚の細胞内の分子に紫外線が吸収されてその影響が現れます。

太陽から皮膚へ照射された光は、角層のケラチンで照射量の5〜10%が反射され、表皮の角化細胞内でのケラトヒアリン顆粒、色素細胞から角化細胞へ送られたメラニン色素で散乱、吸収された後、表皮細胞の核に吸収され、ごく一部が真皮へ透過されます。

 

「サンタン」と「サンバーン」

波長の長いUVAは比較的深くまで到達し、皮膚を黒くします。UVAによって黒くなるのが「サンタン」。一方、UVBはほとんど表皮までしか到達せず、真皮上層に到達するのはごくわずかです。光は波長が短いほど高いエネルギーを伴います。

そのため、肌により大きなダメージを与えるのはUVB。短時間で多量に浴びると、赤く炎症を起こし、ひどい時は水ぶくれになります。これがいわゆる「サンバーン」です。

 

「PA」と「SPF」って?

日焼け止め製品には「PA」と「SPF」の二つの表示があるのにお気付きだと思います。UVAを防ぐ度合いを表すのが「PA」。

「PA+(防止効果がある)」「PA++(防止効果がかなりある)」「PA+++(防止効果が非常にある)」の3段階で表示します。「SPF」がUVB防止効果の度合いです。数値が大きいほど効果が高くなります。

レジャー用の高数値の製品を、日常に使う必要はありません。シーンによって上手に使い分けましょう。数値の高さももちろんですが、「落ちない」ことが日焼けを防ぐためには重要。日焼け止め製品の効果を最大限に生かしたいなら、こまめに塗り直すのがベストです。

 

百害あって一利なし!?

紫外線の問題は美容上の不都合だけではありません。「皮膚の老化やがんを招き、免疫力を低下させる」など、その深刻な影響が明らかになりつつあります。長年、紫外線を浴び続けた皮膚細胞は遺伝子を傷付けられ、まれに突然変異を起こしてがん化します。

外部からの異物を認識してリンパ球に情報をもたらす「ランゲルハンス細胞」の働きを損ない、免疫力を低下させることも判明しました。眼球では、白内障を引き起こすといいます。それでも焼くのなら、周到な準備と的確なアフターケアをお忘れなく。

 

 

あなたの日焼けタイプをチェック!

 

お肌のタイプによって、同じだけ日に当たっても紫外線の影響を受けやすい人と、そうでもない人とがいます。

 

そこで、まずは自分の肌のタイプを認識しましょう。特に紫外線によるダメージを受けやすいタイプの人は十分な注意が必要です。

 

赤くなるのはどうして?

日に当たると皮膚が赤くなります。実はこれは細胞の遺伝子が傷ついたということ。通常は酵素が働いて傷を治していきますが、あまりに強く焼けて損傷が繰り返されると、酵素が追いつかずに傷が残ったり、間違った治し方をするなど傷を修復するメカニズムが壊れて突然変異を起こします。

これが皮膚がんにつながるのです。一方、日焼け後に肌が黒くなるのは、メラニン色素が紫外線を吸収したり散乱させたりして、皮膚への悪影響を防いだ証拠なのです。

 

赤くなる人、黒くなる人

肌のタイプは、日に当たると、①赤くなりやすく、黒くなりにくい人、②そこそこ赤くなり、そこそこ黒くなる人、③赤くなりにくく、黒くなりやすい人、と大まかに3つのタイプに分けられます。

黒くなる人ほど遺伝子をガードできます。①の人は③の人に比べ。3〜5倍も遺伝子に傷がつくとか。特に気をつけなければならないのは赤くなる色白の人です。

 

赤くなる=皮膚がんになりやすい!?

紫外線から皮膚を守るためのメラニン色素が、紫外線を受けすぎるとシミとして現れます。シミができやすいのも①の赤くなるタイプの人。

シミ自体は病気とは言えませんが、シミなどの色素斑ができやすい体質の人は皮膚がんになる可能性も他のタイプより高くなります。日に当たりすぎないように注意し、日常の紫外線対策をしっかり行ないましょう。

 

日焼けのタイプは出身地が影響!?

 

化粧品メーカー「ポーラ」が、顧客750人を対象に「日焼けしたあと肌がどう変わるか」を聞き、15歳まで育った地域別に分析したところ、「赤くなって黒くならない」タイプの人は、日照量が少なく気温が低い地域に多く、逆に日差しが強いく気温が高いところでは「赤くなって黒くなる」「赤くならずに黒くなる」人が多いという結果が出ました。

 

これは紫外線に対する抵抗力の差からくるもの。赤くなるのは紫外線への抵抗力が弱いからで、強い日差しで急激に焼いたときのようになってしまうのだとか。

 

 

まとめ

 

太陽の光は体の調子を整える効果を持っており、気分が落ちている時には気分転換の効果もあります。しかしながら、長時間、太陽の光にさらされるのは肌に害を及ぼします。

 

健康上には問題ないものの、特に女性はシミをはじめとする肌トラブルは避けたいもの。夏だけでなく冬も、晴れの日だけでなく曇りや雨の日も、長時間外に出る時にはしっかり紫外線対策を行ってくださいね。