心身症とは、「こころ」の問題の関与が大きい身体疾患の総称である。「こころ」が絡んでいることはうつ病と差は無いのですが、以下の点で異なります。

 

精神の持続的な緊張やストレスによって発生する。身体的な検査で実際に異常を認めることも多い身体疾患であるが、症状の発生や、症状の軽重に心因が影響している疾患をさす。身体的な治療と並行して、心理面の治療やケアも必要な場合が多い。(ここは「うつ病」と同じ)

 

 

心身症になりやすい人の性格

 

心身症になりやすい人の性格傾向として、感情を認知することの難しい人間と呼ばれるタイプが多く指摘されている。これは自己の感情を意識的に認知することの苦手さや、空想力、創造力の欠如を特徴とする性格傾向があります。

 

感情を認知することの難しいの人は、不満や不安などの感情を意識で認識する代わりに、身体で表現してしまうのではないかというメカニズムが考えられているが、うつ病と同様照明されている訳ではありません。(現に心身症からうつ病へと変化してゆく人もいる。)

 

例えば「攻撃的な性格の人は循環器系の疾患になりやすい」など、その人の個性と症状が表れる身体部位が関連するという説が一部にはあるが、明確に証明されているわけではありません。

 

 

うつ病と違う点

 

うつ病も心身症も、「こころ」が原因となっていることは上で触れました。違う点に関して言えば、うつ病が「気分障害」と言われるように、こころが起因してこころに影響を及ぼすのに対して、心身症は、こころが起因して身体に影響が出る病気です。

 

従って、うつ病の場合「精神療法」が主流であるのに対して、心身症は「内科的治療または外科的治療」が必要となり、場合によっては「精神療法」も必要になる、ということなのです。

 

心は痛みを感じないと思われがちであるが、心のバランスを崩すと相当辛いもの。うつ病で最も危険な現象は「自殺」であることを考えれば、身体的に疾患が出る心身症による本当の意味での痛みと比較するのは無意味なのです。

 

いずれの場合にしても、早期治療が最も大切であること、そして、ストレッサーを取り除くことが必要であることは共通しています。

 

 

主な心身症の症状

 

以下のような疾患は、心身症としての要素を持っていることが多い。(但し、これらの病気に罹ったからといって全てが心身症という訳ではありません)

 

●胃潰瘍

●十二指腸潰瘍

●過敏性腸症候群

●狭心症

●生理不順

●高血圧

●気管支喘息

●不整脈

●緊張性頭痛

 

また、これらは代表的な心身症の症状であり、その他の疾患にも当然心身症として認められるものもあります。

 

 

治療法

 

既に上に書いてしまいましたが、「内科的治療または外科的治療」が必要となり、場合によっては「精神療法」も必要になることもあります。

 

実際、心身症の定義は非常に難しく、治療法も場合によりけりです。そのため、仕事などによりストレスを感じ、体調が優れない場合には、一度診察を受けることをお勧めします。