小さな子供がすぐにオシッコを漏らしてしまう。小さい子供ほど尿漏れを起こしてしまいますが、果たしてこれはそのまま放置していいものなのでしょうか。

 

結論を言えば、放置しても自然に改善されていきます。しかしながら、いつになっても治らない場合には積極的に改善を図っていきましょう。

 

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症状が改善されない場合は積極的な治療を!

 

お子さんの日中のちびりは、昼間遺尿といわれているもので、笑ったりした拍子にでてしまうとすると、腹圧性尿失禁も伴っていると考えられます。

 

この症状は、膀胱機能ならびに膀胱・尿道括約筋のコントロールがうまくいかないと生じます。原因としてもっとも考えられるのは、潜在性二分脊椎(せんざいせいにぷんせきつい)です。

 

腰部のレントゲンでその有無を確認する必要があります。

 

潜在性二分脊椎は、小学生になっても昼間遺尿が長引いている場合に、高頻度に認められます。腰椎から仙椎にかけての奇形の一種と考えてよいでしょう。
その影響で膀胱・尿道括約筋を支配している脊髄神経の機能が不十分となっていることが考えられます。次第に改善する傾向にある場合は、自然によくなることもありますが、症状が変わらないようでしたら、積極的な治療を受けるべきだと思います。

 

受診する診療科としては、夜尿症(夜尿症の2割程度が尿失禁を伴っているため)を専門的にみてくれる小児科の先生か、小児病院の泌尿器科がよいでしよう。

 

 

肛門収縮訓練が効果的!

 

この尿失禁を治していくための生活指導としては、肛門収縮訓練が効果的です。

 

肛門を収縮させることがわからない場合には、四つん這いになって、肛門を軽く綿棒で刺激すると反射的に収縮します。その感じがわかったら、自分の力で肛門を収縮させます。これを毎日10回くり返します。

 

肛門を収縮させると、一緒に尿道括約筋も収縮するので、尿道括約筋の支配神経が強化され、尿失禁が改善していきます。

 

薬物療法としては、老人や女性にみられる尿失禁に対する治療薬(塩酸オキシブチニンや塩酸プロピベリン)が効果的と思われます。

 

症状が重い場合には、便をパンツにもらす(遺糞)こともあります。お子さんの場合には、ごくたまにという程度ですから、深刻に考えなくてよいでしよう。

 

夜尿については、週に1〜2回程度なので、そんなに心配ありません。そのうちに治るでしょう。