妊娠中や出産後に、”うつ”や”不安”といった精神障害が現れることがあります。これは「マタニティーブルー」と言われ、多くの女性が経験するものです。

 

胎児の体重増加による体への負担やつわり、出産後においてはどのように育児をしていけば良いのかという悩みや常に家にいることによる気分の低下など、人によって原因はさまざまです。

 

どのようにマタニティーブルーに対処すれば良いのか、はたまた解消していけばよいのか、当ページで詳しくご紹介しますので、お悩みの方はしっかりお読みください。

 

 

マタニティーブルーについて

 

マタニティーブルーとは、厳密には出産後2、3日目から2週間の間に襲ってくる精神的不安定な 状態を、医学的にそう呼んでいます。

 

一方、妊婦さんの間では、妊娠期間中に経験する精神的に不安定な時期のことを、 マタニティーブルーと捉えている方が多いようですが、こちらは、厳密に言えば医学的にマタニティー ブルーとは認められておりません。

 

どっちにしても、妊婦さんにとっては、辛い時期であり、深刻な問題です。そこで、ここでは、前者を「マタニティーブルー」、後者を「アナザー・マタニティーブルー」と区別して、それぞれのマタニティーブルーについて、分析していきます。

 

 

妊娠中に訪れるアナザー・マタニティーブルー

 

1.アナザー・マタニティーブルーの症状

ホルモンのアンバランス(不安定な状態)と、妊娠中の体形の変化が原因で、神経質 になってしまったり、行動範囲が狭くなってしまったりして、ストレス(精神的苦痛) を溜め込んでしまう。

 

そんな妊娠中の辛い時期を、妊婦さんの間では「マタニティーブルー」と誤って認識さ れていることが多いのが現状です。繰り返しになりますが、「マタニティーブルー」とは、出産後に襲ってくる鬱状態のこ とを指します。

 

ですから、本来の「マタニティーブルー」とは異なるのですが、ここでは妊娠中に襲っ てくる鬱状態のことを「アナザー・マタニティーブルー」と呼ぶことにします。

 

2.アナザー・マタニティーブルーの対策

「アナザー・マタニティーブルー」に陥ってしまったら、自分で環境を変える工夫をしてみましょう。

 

体の調子もよく外出できる場合には、環境の良い場所に出掛けてみたり、両親や知人の ところに出掛けて相談に乗ってもらったりして、ストレスを解消しましょう。

 

体調が悪くて外出できない場合には、テーブルにお花を飾ったり、カーテンの色を替え てみたりして、ちょっとしたお部屋の模様替えを試みたり、または、音楽を聞いたり、 お香を焚いたり、ハーブティーを飲んだりして、気分転換を図りましょう。

 

ちょとした環境の変化で、視覚、聴覚、嗅覚、味覚に刺激を与えることが出来、精神的 にリフレッシュすることが出来ます。是非、旦那様には、快適な環境づくりに積極的に参加してもらいましょう。

 

3.アナザー・マタニティーブルーの克服

妊娠すると、自宅周辺や病院など、狭い範囲内でしか他者と接することができません。当然、世間の視野も狭くなり、ストレスを感じてしまいます。

 

特に、外で仕事をお持ちの方は、そのように感じてしまう傾向が強いようです。

 

例えば、会社でバリバリ働いている同僚や後輩達と、今の自分の状況とを比較して落ち 込んでしまったり、他の妊婦さんと自分の妊娠経過とを比較して、あせりを覚えてしま ったりなどです。

 

このように考えてしまう人たちは、自分から症状を重くしてしまっているのです。そこで、冷静に考えてみてましょう。今のあなたの役割が、何であるのかを。

 

あなたは、あなた自身と旦那様の血筋を受け継いだ人間を産む大事な役割を任されてい るのです。もっと自分に自信を持ちましょう。

 

それに、出産に備えて万全の体力づくりをしなければならない妊娠期間中に、自分と他 人を比較して、悩みながら過ごしてしまうなんて、全く愚かなことだとは思いませんか?

 

あなたが考えるべきことは、これから生まれてくる赤ちゃんのことなのです。これから加わる新しい家族と、これからどのように過ごすのか、何をしてあげられるの か、将来について、もっとポジティブ(前向き)に考えてみましょう。

 

 

出産後に訪れるマタニティーブルー

 

1.マタニティーブルーの症状

マタニティーブルーと呼ばれる軽い鬱状態の正体は、胎盤から分泌されている精神安定 を保つプロゲステロン(黄体ホルモン)が出産と同時に分泌されなくなってしまうこと が原因だとされています。

 

また、統計的にも、出産後の女性の約5割がマタニティーブルーを経験しているそうです。 主な症状としては、涙もろくなったり、興奮気味になったり、記憶力や集中力が一時的 に低下します。

 

普通は、2週間位で治まるのですが、それ以上続いている場合には、後の育児ノイロー ゼにもつながってしまうので、医師や専門家に早めに相談しましょう。

 

2.マタニティーブルーの対策

赤ちゃんが生まれた喜びによる高揚感と、これから始まる子育てへの不安感から、いろ んな感情が錯綜し、また体の不調も手伝って、出産後マタニティーブルーに陥ってしま います。

 

特に、普段から責任感の強い方や、潔癖症の方は、マタニティーブルーに陥り易い性質 なので、感情を抑えずに、思い切り発散しましょう。

 

旦那様や親御さんの前で、泣いてみたり、わがままを言ってみたり、愚痴をこぼしてみたり。あるいは、主治医や看護婦さんに相談に乗ってもらったりしながら、この時期を 乗り切りましょう。

 

3.マタニティーブルーの克服

「あるがままの自分を受け入れること」 「物事を大らかに捉えること」 この2点を守れば、マタニティーブルーから早く脱け出すことが出来ます。

 

スムーズに体を動かすことが出来ない、以前のように円滑に家事をこなすことが出来な いなど、人間は得てして、一つの物事が上手くいかないと、連鎖的に他のこともネガテ ィブ(否定的)に考えてしまいがちです。

 

現状の自分を受け入れて、出来ない時には、遠慮せずに、旦那様や親御さん、親しい友 人や近所の方に助けてもらいましょう。

 

今のあなたが迷惑をかけても、仕方がないことだと開き直りましょう。普通の体に戻ってから、お世話になった方々に沢山恩返しをすればよいのですから。

 

 

まとめ

 

マタニティーブルーは1人で考え込んでも改善の兆しがみえるものではありません。旦那様やご両親、兄弟、友達などに助けを求めることが大切です。

 

外に出るのが難しい場合には、家に来てもらい、いろいろと愚痴を聞いてもらいましょう。悩みは言葉として外に発散させることで、気持ちがスッキリします。少しでも気分が低下した時には、誰かの力を借りて”鬱憤”を晴らしてくださいね。