小児の病気の多くは外来通院で良くなるのですが、持続的に点滴が必要な場合や、呼吸や循環など全身管理の上で治療を要する場合、特殊な薬を必要とする疾患、病気の原因究明のためいろいろな検査が必要になる場合など、様々な原因で入院が必要となる場合があります。

 

短期の入院では胃腸炎や肺炎など、特殊なものでは手術を必要とするものや悪性の疾患など、検査入院では低身長、尿の異常など、また家庭ではなかなか困難な肥満の食事療法や運動療法、リハビリ療法のための入院などもあります。

 

 

入院するときの対処法①(病気の場合)

 

入院は親にとっても子どもにとっても辛いことです。検査のための痛い採血や点滴、苦い薬、慣れない病院食などはもとより、親の付き添いが認められない場合などは親に見捨てられたような不安を抱かせることにもなります。物事がわかる年齢であれば入院の必要な意味を分かりやすく説明し、面会に来ることを約束するなどして少しでも安心させてあげましょう。

 

入院する場合、まず親が同意したら入院に必要な書類を用意します。その際親のほかに保証人〔一般には祖父母〕が必要になります。

 

入院の際に必要なものとして保険証はもちろんですが、その他に入院生活に必要なものを揃えます。一般的には洗面道具、お箸等使い慣れた食器、パジャマと下着の替えを2~3組、スリッパ、ティッシュペーパー、タオル、バスタオル、乳児では紙オムツが基本的な道具です。またお気に入りのぬいぐるみやあまり邪魔にならない程度の本、おもちゃ、ゲームから、年齢の大きな子ではラジカセなどもあると少しでも気がまぎれます。

 

 

入院するときの対処法②(けがの場合)

 

けがをする場所によって、自宅から親が連れて行く場合と学校や幼稚園などで親以外の人に運ばれる場合があります。いずれにしてもけがの場合は専門のところに早く連れて行く必要があります。救急車で行く場合もあるでしょうから、慌てず取り敢えず子どもの状態を確認してから必要な手続きを取ります。病気の場合と同じですが、着替えはけがの状態によって着やすいものを用意しましょう。

 

完全看護の場合と付き添いが必要な場合があります。特に骨折などで体が元気なときには暇を持て余すこともあり、退屈さを紛らわす工夫が必要となります。また痛みや不自由さでイラつくこともありますので、状態に合わせて遊んであげたり、本を読んであげたりすることも大切です。

 

 

家族の負担と協力体制

 

子どもが入院した場合の協力体制について普段から話し合った方が良いでしょう。特に共働きの人や、他に小さなお子さんがいる人は、父親や祖父母、そして親戚や友達など、協力してくれる人とコミュニケーションを日頃から取っておくことが必要です。

 

病院によっては完全看護で付添ができないところもあります。また原則的に入院中の親の付き添いは強制されませんので、長期にわたる場合などは他の方に変わってもらったりして無理な付き添いをしないで、交代に行う方がより良い方法です。無理がたたると付き添い者の食事も不規則になったり、他の兄弟に淋しい思いをさせたりなど、いろんな問題が起きがちですので、そうならないためにも普段からの話し合いが必要なのです。

 

 

長期入院時の教育の問題

 

学童児の長期入院の場合は、学習の遅れや友達との関係が遠ざかっていることにより、退院後の日常生活への不安も出てきます。徐々に普通の生活に戻っていけるよう、学校とも連絡を取って準備しておいてあげましょう。

 

教育体制の整った医療施設としては、一般的に大学病院、小児専門病院、公的機関の病院では付属する学校や院内学級があります。長期入院を必要とする各種慢性の疾患児は入院しながら体調によって施設で勉強をすることができます。そのような病院では状況に応じて先生が直接病室にきて個別に指導してくれることもあります。