春先や秋になると多くなる花粉症。鼻が常にムズムズする、鼻水が止まらない、涙がでるなど、日常生活に支障をきたし、勉強や仕事に集中できないという方は多いのではないでしょうか。

 

花粉症の症状を抑えるためには、自分に効く薬を適切に選択すること、花粉に耐える体づくりの2つが非常に大切です。どのようなことに気をつけ、症状緩和に向けてどのように行動すればよいのか、以下にてご説明します。

 

 

花粉症に耐える体づくり

 

花粉症は、自律神経の働きが失調しているようなときに発症しやすく、自律神経が過敏な人は、刺激に対しても過剰に反応しやすいので、花粉症の症状も出やすくなります。

 

自律神経の働きを低下させる原因には、都市化した環境があげられます。大気汚染によって鼻や目の粘膜を過敏にし、昼夜の境界がないような生活時間はさまざまなストレスを助長し、欧米化した食事もまた過敏体質を増加させています。したがって、積極的に自律神経を鍛えることもまた、花粉症対策のひとつとして重要なことといえます。

 

冷暖房を控え目にし、薄着をして、皮膚を鍛練する、そして規則正しい生活……良い古された対処法ですが、国民病ともいわれるほどの有病率にのぼっている花粉症ですから、原点に戻ってやってみる価値は大いにあります。

 

生活に支障があるほど症状がひどいならば薬の使用も考えましょう。ただし、薬を使用する場合には、医師や薬剤師に十分に相談してください。

 

 

花粉症の薬の効果

 

くしゃみや鼻水に、鼻づまりにも効くステロイド点鼻薬は、内服や注射のステロイド薬と違って安全性は高く、シーズン中使っても心配ありません。一方、自律神経に作用し、血管を収縮させ、鼻の通りをよくする血管収縮剤は効果は高いのですが、数時間しか持続しません。

 

絶えず使っていると、薬の作用が切れたときに血管が拡張し、かえって鼻づまりがひどくなる……といったリバウンドの弊害も出現しています。一般的には、花粉症の治療薬は比較的安全性は高いのですが、内服薬のなかには肝臓や心臓の悪い人の場合には注意が必要なものもあります。

 

ステロイド入りの点眼薬は緑内障などの副作用が出ることもあります。 現在では効果が長持ちする1日2回型や、効果のメカニズムが違うものなども発売されているので、症状をくわしく医師や薬剤師に告げ、選んでもらうようにしましょう。

 

 

花粉症治療の2つの薬

 

花粉症を起こしているのは、体内の「肥満細胞」。花粉症の人は、花粉というアレルゲンが入って肥満細胞の表面の抗体に結合すると、細胞内からヒスタミンなどの化学物質が放出されます。これが神経や血管を刺激し、クシャミ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状が起こります。

 

病院で処方される飲み薬には、いくつかのタイプがあります。ひとつには肥満細胞を安定させ、化学物質の放出を抑える「抗アレルギー薬」。副作用は少ないのですが、飲み始めてから効果が現れるまでに2週間くらいかかります。

 

もうひとつは、放出されてしまったヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」。飲んでから効くまでに数10分間という即効性が望めますが、問題は眠気などの副作用が出やすいことです。最近では副作用の少ない「第二世代」といわれる抗ヒスタミン薬など、続々と新しい薬が開発されています。

 

もっと抜本的にアレルギー疾患に対処するためには、特定したアレルゲン抽出液を皮内注射して免疫を作り出していく減感作療法があり、健康保険の適用になります。

 

薬による症状緩和は比較的簡単に望めますが、安易に薬に頼るのではなく、花粉との接触をできるだけ少なくする努力と、常日頃の健康管理に十分注意して初めて薬の効果が得られると考えましょう。

 

 

まとめ

 

花粉症の症状を緩和させるためには、自律神経を正常にしてあげることが非常に有効で、たとえばストレスや体が弱っている時には自律神経が失調し、花粉症の症状はひどくなってしまいます。また、食生活や生活環境なども自律神経の失調に大きく関係しているため、まずは”規則正しく生活する”ということを徹底していきましょう。

 

また、薬の効果というのは人それぞれで、人によって効く薬と効かない薬が存在します。また、花粉症の薬と言っても鼻水に強い薬、ムズムズ鼻に強い薬、目のかゆみに強い薬など、さまざまな種類のものがありますので、まずはあなたが抱える症状を医師や薬剤師に伝え、いろんな薬を試してみるのも1つの手です。

 

薬を変えるとダメだとよく言われますが、そんなことはありません。ただ、1日3回服用するとして、朝にA薬、昼にB薬、夜にC薬というように、1日のうちに種類の異なる薬を服用するのはあまりお勧めしません。いろんな薬を試す際には、1日1つの薬として服用するようにしてください。