腎臓病は主に40代以降の男性が発症しやすく、乱れた食生活(高カロリー・塩分過剰摂取など)が発症の起因となっています。

 

腎臓は体外の不要物を体外に排出させるための大切な臓器であり、腎臓病にかかると上手く排出することができず、体外に不要物が滞留することになります。

 

しかしながら、腎臓病は発症しても日頃の食生活を見直すことで改善されることが多いのが実情です。

 

これまでの食生活を見直すのは容易ではありませんが、食事生活の見直しで改善されるのなら、頑張る価値は十二分であります。

 

ここでは、食事に際して気をつけるべきポイントや調理の工夫などをご説明しますので、これから食事の改善を図ろうと考えている方は、ぜひ最後までしっかりお読みください。

 

なお、腎臓病に罹っていない方も、生活習慣病予防になる食事療法ですので、一度見直してみてください。

 

 

腎臓の働きと腎臓病

 

腎臓は、送られてきた血液の中からカラダにとって必要なものを再吸収し、必要でなくなったものや、余分なものは尿として体外に捨てる仕事を行っています。

 

その腎臓に異常が起こり、このような働きが低下すると、再吸収されるはずのタンパク質が尿と一緒に出てしまったり、赤血球がもれ出して血尿になったりします。

 

また余分な塩類が十分に排出されず、体内にたまる結果、水も体内に貯留されて「むくみ」を起こしたりもします。

 

主な症状

● 排尿回数と、1回の尿量が少なくなることがあります。

● まぶた、足のすねといった場所に、むくみが現れます。

● 知らないうちに、血圧が高くなっていることがあります。

● 見た目にはわかりませんが、血尿、タンパク尿が出ています

 

腎臓は、目立った症状らしいものがほとんど現れないため、自分自身の体調をしっかりチェックしておかなくてはなりません。

 

初期症状としてよく見られるものに、「疲れやすい」「頭痛がする」「カラダがだるい」「むくみ」などがありますが、どの病気にもあるような症状なので、決め手にはならないでしょう。

 

ただし、「血圧が異常に高い」「尿量が減少してきた」「視力が急に落ちた」などの症状が見られたら、早く医師の診断を受けることが必要です。

 

万一、腎臓病と診断されたときは、精密検査をしてもらい、病気の進行度と腎臓病の種類を知り、正しい治療法を指導してもらうことが大切です。

 

 

食生活を改善しましょう

 

腎臓病を克服するためには、腎臓の働きに合わせた食事内容にして、腎臓に負担をかけないことが基本です。以下のようなことに注意して、食生活の改善をはかってください。

 

●タンパク質をとりすぎていませんか。

タンパク質のとりすぎは、血液中の老廃物を増やし、腎臓に重い負担をかけます。

 

●食塩はとりすぎていませんか。

食塩のとりすぎは、むくみと高血圧を引き起こします。

 

●エネルギーは充分に補給していますか。

糖分と脂肪のとり方が少ないと、体内に蓄えられているタンパク質がエネルギーとして利用されるので、尿素や窒素などの老廃物が増えて、腎臓に負担をかけてしまいます。

 

 

これだけは守りたい食事の4ポイント

 

①塩分や刺激物は控えましょう

塩分や刺激物は腎臓病の大敵です。腎臓の機能を弱めてしまうばかりか、体内の水と塩分のバランスを壊し、むくみなどの症状がでることがあります。塩分や刺激物をとる場合は、細心の注意をはらうようにしてください。

 

②タンパク質のとりすぎは良くありません

タンパク質のとりすぎは、腎臓病に良くありません。タンパク質が体内に多くなると、血液中に尿素や窒素などの老廃物が増え、その処理を受け持つ腎臓に重い負担がかかります。

 

ただし、タンパク質を極端に少なくすれば良い、というわけでもありません。少なすぎると、かえってカラダを弱くしてしまいます。医師の指示を受けて決められたタンパク質の量を守りましょう。

 

③食事療法は、医師の指導で始めてください

腎臓病には数種類のものがあり、それぞれによって治療法も違ってきます。まず最初は、綿密な診断を受け、症状、病型を確認してください。

 

医師に正しい食事療法を指導してもらい、あせらず、ゆっくり、正しい治療で健康をとり戻すことが大切です。

 

④家族の協力が必要です

食事療法は、ついつい単調なものになりがちです。長続きさせ、成功させるためには、「家族の協力」が必要となってきます。

 

たとえば、腎臓病の人に献立を合わせたり、無理な仕事は代わってあげたり、成功例を見ても、家族の協力があったところがほとんどです。

 

反対に、家族の協力がなかったばかりに失敗したという人もたくさんいます。家族みんなで腎臓病を理解し、協力してあげましょう。

 

 

調理に工夫をしましょう

 

腎臓病は、塩分のとり方に注意しなければなりません。減塩してもおいしく食べられるよう、次のような工夫をしてみてはいかがでしょうか。

 

①酸味を利用しましょう

レモン、リンゴ、パイナップル、ゆずなどを使うのが最もオーソドックスな方法。変化に富んだ料理が楽しめます。

 

②こげ味を利用しましょう

少量のしょう油を使って、肉、魚、野菜類などに、少しこげ味をつけます。香ばしい匂いと風味がつきます。

 

③油脂類を上手に使いましょう

ごま油や大豆油などの植物性油や無縁バターを使って、油脂を上手に使いましょう。

 

④うま味を使いましょう

たとえば、しいたけ、まつたけ、しめじなどのきのこ類、わかめなど。これらは食品自体にうま味があるので、その特徴を上手に利用しましょう。

 

 

腎臓病を回復させるための健康法

 

食事以外でも気をつけるべきことがあります。それは「休息」と「活動ペースの調整」です。食事療法に加え、これらを徹底することで、さらに早く腎臓病を改善することができます。

 

①腎臓を休ませてあげましょう

慢性の腎臓病になると、腎臓の働きが50〜60%異状低下しないと、自覚症状は現れないといわれています。普段から、無理をしないことが大切です。食生活を改め、日常生活を規則正しくして、腎臓をいたわるようにしましょう。

 

②腎臓の活動ペースに合わせましょう

超過勤務や激しい労働、ストレスがたまる仕事は避けたいものです。腎臓が弱っている場合は、会社での配置転換や転職まで考えるべきでしょう。

腎臓の働きは、日の出とともに高まり、正午ごろにピークを迎え、午後になると徐々に低下していきます。仕事のスケジュールもこの腎臓のペースに合わせてやれば、負担を軽くすることができます。

 

 

まとめ

 

腎臓病を日常の中で改善するために食事療法が非常に有効です。

 

健康療法として「運動」も効果的ですが、腎臓病は運動による影響を受けやすく、過剰な運動により症状をさらに悪くしてしまうこともあります。

 

腎臓の働きの程度や尿の蛋白質の量によって「運動の強さ」が決められるため、かかりつけの医師と相談の上、”適度な運動量”を算出し、実行していきましょう。