「食事制限と運動なしでは痩せられない」ということは、何度もダイエットにトライした方なら実感されていることでしょう。しかし、「食事制限と運動をしても思うように痩せられない」というのは、中高年になると実感することです。そんな方は、「BCAA」というアミノ酸を味方に付けてみてはいかがでしょうか。

 

 

基礎代謝を上げるには筋肉量を増やしましょう

 

中高年になると、何故痩せにくくなるのでしょうか。それは基礎代謝が低下するためです。老化に伴い体内での様々な酵素の分泌が減るというのも原因としてありますが、やはり「筋肉量が減る」という事が、大きな要因と言えます。

 

基礎代謝は生命を維持するために必要なエネルギーです。これは筋肉を中心に消費されますので、筋肉量に比例して基礎代謝は高くなります。つまり、筋肉量が増えれば基礎代謝も上がり、脂肪が燃えやすく太りにくくなるということです。

 

 

BCAAで効率よく筋肉を増やす

 

では、筋肉量を増やすにはどうすればいいのか。

 

やはり、運動をして筋肉を使わなければ、筋肉量を増やすことはできません。ウォーキングでもランニングでも筋力トレーニングでも何でも構いません。その時に、BCAAを摂取することで、効率よく筋肉量を増やすことができるのです。

 

BCAAは分岐鎖アミノ酸(炭素の側鎖をもつアミノ酸)の事で、「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3つをさし、これらは互いに協力し合って働いています。

 

BCAAは筋肉を作っているたんぱく質の約35%と大半を占め、筋肉を増やすためにはかかせないアミノ酸です。特にロイシンは、筋肉の分解を抑制し、合成を促進するので、筋力アップには欠かせません。

 

運動を行なうと、筋繊維の一部がいったん破壊され以前より太い筋肉として再生されますが、この時にBCAAを補給すれば、筋肉の損傷がすばやく回復しますので、効率よく筋肉が増加し、筋肉の痛みや疲労もやわらぎます。

 

また、私たちの身体は、主に糖質(グリコーゲン)と脂質をエネルギー源としていますが、グリコーゲンが不足した場合は、筋肉が分解されてBCAAがエネルギーとして使われています。この時に外からBCAAを補給することで、筋肉の分解は抑制され、筋肉量が維持されます。

 

さらに、BCAAをエネルギー源とした場合、糖分や脂肪分と違い、筋肉疲労の原因物質である乳酸は作られません。また、疲労感の原因物質である、セロトニンの脳内での増加も防いでくれます。

 

 

BCAAの効果的な摂り方

 

BCAAの効果を充分に発揮するためには、1日5g(運動量や筋肉量に合わせて加減してください)を目安に、運動の1時間から30分前に摂取するといいでしょう。

 

アミノ酸は摂取から30分後に血中濃度がピークとなりますので、液体や粉末で摂取する場合は30分前でよいのですが、錠剤などの剤型ですと溶けるまでに時間がかかりますので、1時間前の摂取がおすすめです。また、できれば運動直後にも摂取することをおすすめします。

 

運動前のBCAAは、運動中の筋たんぱくの分解と疲労の予防に、また、筋たんぱくの合成が高まっている運動直後のBCAAは、筋肉の合成促進に有効に働きます。

 

 

バリン:ロイシン:イソロイシンの比率

 

BCAAのアミノ酸比率に関しては、様々な意見がありますが、一般的にいわれているのは、バリン:ロイシン:イソロイシン=1:2:1です。

 

マサチューセッツ工科大学が提唱する必須アミノ酸要求量のデータによると、BCAAの1日の必要量 はバリン 20mg/kg、ロイシン 40mg/kg、イソロイシン 23mg/kgとなっており、約1:2:1の割合です。

 

また、肉や魚、乳製品などの食べ物や母乳のアミノ酸含有比率も、だいたい1:2:1ということです。最近痩せにくくなったと感じている方は、BCAAと運動で筋力アップを目指してがんばってみてください。