整体とはどんなものなのか?

 

整体とは何かというと、体を整える、体を元あるべき姿に整えることをいいます。したがって、治療の対象になるのは体全体であり、腰とか首とかの部位に限ったものではありません。

 

しかし、治療にあたって入るべき道筋は、背骨にあり、背骨に触れずして治療にはなりません。

 

背骨は体の大黒柱ですからそこがまず、その家にふさわしいものであらねばならないのは当然です。背骨を元のあるべき状態に戻す……これが整体という治療法です。

 

整体を行うためには手や指を使いますが、その使い方についての理論づけはむずかしく、またどれがいい、ということもいちがいにはいえません。そのため、学校や治療室によって異なってきます。

 

多くの場合には、肘を使われます。手や指には関節がたくさんあり、また、手首や肘、肩の関節まで同時に動かさなければなりません。しかし、肘を使えば肩の関節だけを考慮すればよいというメリットがあります。

 

手や指を使っての整体は、関節がある分、余計に動かさなくてならず、それだけ力もいりますが、肘を使えば、体重をかけて押すことができ、肘の突起をきちんとツボに当てることができれば、より正確に治療することができます。

 

会得するまでの技術が必要ですが、比較的誰にでもできる方法です。手や指で治療を行うと、1日に10人診察・治療するのは至難の技。しかし、肘の場合には容易に調整可能です。

 

また、手や指のほうが細かい作業を可能にするように思えますが、実際には力の限界があり、疲れによって力が入らず、結果としてこりがとれなかったりすることがあります。

 

その点においても、肘を使用してゆっくり押し圧力をかける治療のほうが、力を入れることができ、体重も利用できるため、確実に筋肉のこりをほすぐことが可能です。

 

 

カイロプラクティックとはどんなものなのか?

 

体を元のあるべき姿に整える整体に比べ、カイロプラクティックでは構造と機能の相関を解明し、正していく医学です。

 

人間の体の異常を発見し、ストレスによってゆがんだ背骨のズレやねじれを矯正し、神経生理機能の狂いから起こっている病気を治療し、健康維持をはかります。いうなれば、整体は形から入って心に至りますが、カイロプラクティックは、心を目指して形を修正していきます。

 

つまり、整体では、背骨を正しい状態に保つことが第一義であり、正しく保てば副次的に機能もバランスがとれると考えます。そのために、一定の理論も技術もなく、どんな方法であっても、背骨を正しく保つことさえできれば、それでよいわけです。

 

カイロプラクティックの場合は、反対に機能を優先的に考えて背骨を矯正していきますから、筋肉から内臓にいたるまで、その構造学的な理論づけも治療法も確立しています。

 

診断には、背骨の状態を診ると同時に、筋肉を触診します。筋肉というと、通常、腕や肩、腹筋や大腿筋を思い浮かべますが、内臓の働きに関わっている筋肉もあります。

 

この筋肉に異常が現れていれば、内臓にも異常があることですし、神経にも異常があることを示しています。

 

治療は手指によって行われます。だからこそカイロプラクティック。カイロとは手のことを意味しています。

 

整体と決定的に違うところは、カイロプラクティックでは、「神経」という概念が確立されていることであり、そのスタートラインは、「神経によって調整されている」と考えるところです。