大人の病気とされてきた疾患が、子ども達にもみられるようになりました。その背景には、現代社会のライフスタイルがあります。

 

①脂肪分の多い食品が好き、②塩分の多い食品が好き、③身長の伸びに比べて体重が異常に増えている、④のどが渇きやすく、尿量が多い、⑤疲れやすい、⑥げっぷをよくする、⑦外で遊ぶのを嫌がる、これらの特徴があれば生活習慣病の疑いがあります。

 

 

生活習慣病とは

 

現代は5人に1人の子どもが成人病予備軍といわれています。成人病とは、成人以降に発症しやすい諸疾患であることから名づけられましたが、当時の厚生省は「成人病」という呼称を「生活習慣病」へと改めることを発表しました。生活習慣は、生活の改善によって予防できる疾患として、病気の本質をついたわかりやすい呼び名といえそうです。子どもの生活習慣病には次の三つのタイプがあります。

 

≪生活習慣病が顕在化しているもの≫

インスリン非依存型糖尿病、消化性潰瘍、虚血性心疾患など小児期に生活習慣病がすでに現れている状態です。

 

≪潜在している生活習慣病≫

発病はしていないが、病態が潜んでいる状態です。10代後半の98%に動脈硬化の初期症状である脂肪沈着がみられるといわれています。

 

≪危険因子をもった生活習慣病予備軍≫

肥満児、高血圧症児、高脂血症児などを指します。その状態が成人まで持続しても必ずしも病気とはいえませんが、生活習慣病発症の危険性が高いのです。子どもの生活習慣病は、第一のタイプのように早急に対処すべき病気であると共に、第二、第三のタイプに示されるように小児期に生活習慣病の芽が潜在していたり、危険因子が存在している状態でもあります。

 

 

小児生活習慣病の原因

 

飽食の時代を反映し、子ども達は好きな食べ物を好きなだけ食べられるようになりました。食事の欧米化が進み、私たちの生活は日本古来の低脂肪の食生活から動物性たんぱく質の多い高脂肪の食生活へと変化しました。そのため肉食による動物性脂肪のとりすぎや、コレステロール値の上昇が指摘されています。それだけでなくスナック菓子、インスタント食品や加工食品、ファーストフード、清涼飲料水もはんらんしています。子ども達は気軽にそうした食品になじんできました。しかも、自然の中での遊びが減り、テレビやゲームなど室内で、あまりからだを動かさずに遊ぶことが多くなりました。

 

そうした環境の変化の中で、まず子ども達の睡眠時間が不規則になってきました。児童生徒の健康状態サーベイランス事業報告書によると、睡眠不足を感じる小学生は33〜40%、中学生では50〜60%、高校生では60%に達しています。睡眠不足の理由として「何となく夜更かししてしまう」というのが最も多く50〜53%となっています。中・高校生では「勉強や宿題で寝る時間が遅くなる」と25〜33%の生徒が答えています。

 

夜更かし、睡眠不足は自律神経の失調や慢性疲労感をもたらし、何となく疲れたといった不定愁訴を引き起こします。1週間に1度以上は疲労感、肩こり、目の疲れを感じるという生徒が中・高校生では20〜30%に上ります。夜更かしによって夜食を子どもが増え、朝食をとらない子どもが増えています。塾や稽古事などに追われ、ストレスがたまり過食するケースもみられます。

 

このような生活環境から、肥満の子どもが増加し、それに伴ってさまざまな病気の心配が増えてきました。肥満がさまざまな病気を引き起こす危険因子であることは、大人も子どもも変わりありません。高血圧、高脂血症、糖尿病、脳卒中など、すべて肥満が原因としてあげられています。

 

 

肥満の原因と判定方法

 

子どもの肥満の最も大きな原因は、遺伝的な太りやすい体質にあるといわれています。さらに家族そろって肥満傾向の家族では、たくさん食べることが健康につながると信じて、過食であることに気づかない場合が多いようです。そうした蓄積が太りやすい体質につながっているかもしれません。

 

肥満は、消費するエネルギーよりも食事による摂取エネルギーのほうが多い場合に起こるといえます。エネルギーとして利用されないままからだの中に残った余分な栄養素やカロリーが中性脂肪に変えられて脂肪組織として蓄えられ、肥満を招きます。このような肥満を単純性肥満といい、子ども達に増えているのはこのタイプです。

 

肥満度については乳幼児(1〜6歳)はカウプ指数、小学生以上の子どもは標準体重と比較して判定されます。カウプ指数とは、体重(g)の数値を、身長(cm)を2乗した数値で割って、これを10倍にした数値です。この指数が18以上であれば肥満と判断されます。標準体重による肥満度の判定は、まず学校保健統計調査報告書の年齢別身長と体重の全国平均値をもとに割り出した標準体重より、20%以上30%未満であれば軽度肥満、30%以上50%未満であれば中等度肥満、50%以上であれば高度肥満と判定されます。

 

単純性肥満のほかに症候性肥満といわれる、病気が原因で肥満する場合があります。このタイプは、身長の伸びが平均を下回るにもかかわらず、体重は増加していくものです。子どもの生活習慣病として問題になるのは、多くの場合4〜5歳から10歳ごろにかけて太り始めるケースです。身長の伸びに対し体重の増加が激しく、動きが不活発で情緒不安定、脂質分解能力が低下しているなどの傾向のある場合には、悪性の肥満とみなされます。

 

特に思春期からの肥満は、大人になっても肥満になりやすいといわれています。ある統計によると、思春期に肥満した人の8割は成人後も肥満が持続するといわれています。単に肥満といった場合には体形を表していますが、肥満症というのは内臓脂肪が増加することによって糖尿病、高脂血症、高血圧症、虚血性心疾患を合併しやすい状態を意味します。

 

肥満の改善

肥満は改善するにこしたことはないのですが、焦って体重を減らそうとすると逆効果になります。軽度肥満であれば、無理に体重を減らす必要はないので、経過をみることにします。中等度や高度の肥満の場合は、まず軽度肥満程度まで体重を減らすことを目標にします。治療は食事と運動の両方から進めます。食事療法では、食品の栄養素の働きを理解してバランスのよい食事をとりましょう。

 

特に魚や食物繊維を摂取することは、コレステロール値の上昇を抑え、生活習慣病の予防に役立ちます。また、ゆっくりよくかんで食べる習慣をつけることも大切です。食事療法には、何よりも家族の協力が必要です。太っている子どもだけ我慢を強いるのではなく、きょうだいや両親、そして同居している場合には祖父母にも協力してもらいます。

 

太っている子どもには運動に対する劣等感があり、せっかく運動してもすぐにあきたり疲れたりといった傾向がみられます。周囲が協力して長く続けられる好きな運動を見つけてあげてください。特に太った子どもは鉄棒などの機械体操系の運動を嫌う傾向があります。

 

こうした運動は避けて、15分以上持続できるものを選びます。また家事を手伝わせるなど、日ごろからこまめに動くことを習慣付けましょう。この時期の治療が中途半端に終わってしまうと大人になって肥満症を引き起こしかねません。身長の伸びが著しい時期、男子では13〜14歳、女子では11〜12歳(特に春先)にかけて重点的な体重管理を行えば、肥満度の減少効果が著しいとされます。

 

 

小児生活習慣病①「動脈硬化」の症状

 

動脈硬化とは、血管の壁にコレステロールなどが付着し、血液の流れが悪くなる状態をいいます。動脈硬化が進行すると心臓病や脳出血など重大な病気を引き起こします。子どもの生活習慣病の中の動脈硬化というのは、すでに発症してしまった場合を指すのではなく、将来発症する恐れのある潜在的状態をいいます。動脈硬化の初期病変である冠動脈内皮の脂肪斑は、小学生で80%、中学生で85%、高校生で90%に認められており、子どもの動脈硬化については目を離せない事態になりつつあります。

 

動脈硬化を引き起こす危険因子には次のようなものがありますが、実際の発症にはいくつかの危険因子が複数関与しているといわれています。

 

≪危険因子≫

  • 高血圧
  • 高脂血症
  • 高コレステロール
  • 肥満
  • 糖尿病
  • 喫煙
  • ストレス
  • 家族因子
  • 運動不足

 

子ども達はどれほど危険因子を抱えているでしょうか。東京都内の282校を対象に調査した結果によると、危険因子がゼロという生徒は10%以下、一つの生徒は70%以上、二つの生徒は30%近く、三つ四つの生徒も1%以下ではありますが、存在しました。

このような状況から、いずれ日本の国民病は、動脈硬化性疾患になるのではないかともいわれています。動脈硬化は一度進んでしまうと元に戻すことは大変困難です。したがって、危険因子を早く見つけて治療することが賢明といえます。

 

 

小児生活習慣病②「高脂血症」の症状

 

血液中のコレステロールが増えると、高脂血症を引き起こします。高脂血症とは、血液中の脂質成分、なかでもコレステロールや中性脂肪が異常に増えた状態をいいます。血液にはコレステロール、リン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸などの脂質があります。このうちコレステロールと中性脂肪の濃度が高い状態をそれぞれ高コレステロール血症、高中性脂肪血症といいます。

 

体内の脂肪は水に溶けやすいたんぱく質に包まれ、リポたんぱくとなって血液中を流れていきます。高脂血症では、このリポたんぱくの異常がよくみられます。リポたんぱくの種類によって役割も違います。主なものでは超低比重リポたんぱく、低比重リポたんぱく、高比重リポたんぱくがあります。超低比重リポたんぱくは略してVLDL(very low density lipoprotein)とよばれ、肝臓で合成した中性脂肪とコレステロールを全身に運び、その過程で低比重リポたんぱくに変化します。

 

低比重リポたんぱくは略してLDL(low density lipoprotein)とよばれ、コレステロールを肝臓から全身の組織へ運びます。高比重リポたんぱくは略してHDL(high density lipoprotein)といわれ、余分なコレステロールを回収して肝臓へ運ぶ働きをしています。

 

一般にはLDLは悪玉コレステロール、HLDは善玉コレステロールとよばれています。HLDには過剰となった末梢組織のコレステロールを回収する働きがあるので、HLDが少ないと動脈硬化を引き起こします。LDLは増やさず、HLDは減らさずといったように両者のバランスをとることが大切です。高コレステロール血症の主な症状としては、アキレス腱が太くなったり、膝や肘の関節などに黄色いこぶのような黄色腫ができて痛んだりすることがありますが、ほとんどの場合、自覚症状がなく、それだけに危険な病気といえます。

 

一般に、血清コレステロール値が200mg/dlを超える場合、高コレステロール血症と診断されます。治療としては、まず肥満を防ぐ為の低カロリー食を守る必要があります。同時に、長期にわたって規則的に運動することで内臓脂肪を減らし、悪玉コレステロール(LDL)や血中の中性脂肪を下げ、善玉コレステロール(HLD)を増やします。高脂血症は動脈硬化を引き起こす危険因子の一つですから、早めの発見と治療が望まれます。

 

コレステロールの働きについて

コレステロールは成人病の元凶のように思われがちですが、からだになくてはならない成分です。特に成長期にはかかせないものです。コレステロールは性ホルモンや細胞膜をつくるときに不可欠な成分なのです。からだの細胞が分裂して背が伸びるときに必要で、成長期の子どもには大切なものだといえます。そのため急激に背が伸びる時期の前には子ども達のコレステロール値は上がります。

 

例えば女の子だったら小学校5,6年生の時期に背が伸びるので、その前には血液中のコレステロール値が高くなります。そして背が伸び終わるとコレステロール値が下がってきます。ただし、測定する検査機器の精度や検査技師によってコレステロール値は違ってきます。学校の検診でコレステロール値が高いと診断されたときには、子どもが成長期にさしかかっているか、いないかといったような側面も考慮して、数値を判断したほうがよいでしょう。

 

 

小児生活習慣病③「高血圧」の症状

 

肥満の増加と共に、高血圧も子どもに増えている症状です。高血圧は「本態性高血圧」と「二次性晃血圧」に大別されます。以前は、他の病気の合併症として現れる二次性高血圧症が子どもにも成人にも多かったのですが、最近では本態性高血圧症が多くなっているようです。子どもの場合、学校検診で発見されることがほとんどですが、大多数が本態性高血圧症です。本態性高血圧症は肥満、塩分のとりすぎ、高コレステロール食の摂取、高脂血症などが危険因子とされており、生活習慣が大きく関わっています。

 

小児高血圧の診断方法は二つです。一つは集団内における極端に高い例を高血圧と判定する方法、もう一つは一定の血圧測定値以上を高血圧とする方法です。基準はいくつかありますが、小学生で135/80mmHg以上、中学生男子で140/80mmHg以上女子で135/80mmHg以上、高校男子で145/85mmHg以上、女子で140/85mmHg以上です。

 

最近の子どもはあまり外で遊ばず、受験や、塾通いなどでストレスもたまりやすい状態です。こうしたことから、過食がちになり、それが肥満を招き、さらに精神的なストレスとなって、高血圧を助長しているといえます。

 

高血圧の治療

予防と治療にあたっては、運動と栄養管理によって肥満を治すこと、塩分の摂取に気をつけること、血圧を正常にする働きがあるカリウム、カルシウム、マグネシウムなどを多く含む海藻類を積極的にとるなどして、食生活を改善することが必要です。また、喫煙、飲酒がすでに中学時代から一部でみられることから、禁煙、禁酒の指導も必要となってきました。子どもの飲酒や喫煙は生活習慣病の誘発だけでなく、ほかの重大な疾患の原因ともなります。

 

 

小児生活習慣病④「糖尿病」の症状

 

子どもの糖尿病は、それほどおおくありません。しかし中高年がかかるインスリン非依存型が増えてきたことから問題となっています。学校では1年に1回、尿検査が行われます。糖尿病は、最近ではこの検査で見つかることが多いといわれています。

 

尿検査から尿糖が検出されるのは、小学生の0,1%中学生の0,25%といわれています。最終的に血液検査で糖尿病と診断される子どもは、尿糖が発見された子どものうち一部にすぎません。糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの働きが弱まり、血液中の血糖をエネルギー源としてうまく利用できないことから発病します。そのタイプによって1型と2型の二つに分けられます。

 

≪1型(インスリン依存型)≫

1型をインスリン依存型といい、若年型、つまり若い人たちに多いタイプです。小児糖尿病のほとんどが、このインスリン依存型に属します。何らかの原因によってインスリンが分泌されないために起こるといわれています。

 

≪2型(インスリン非依存型)≫

2型をインスリン非依存型といい、中年以降の人に多い糖尿病です。ところが近年、子どもにもインスリン非依存型が出てきています。これは食事、生活習慣、特に肥満が大きく影響しています。肥満することによって、からだの末梢組織がインスリンの作用に対して十分に反応できなくなり、発症するといわれています。

小児糖尿病の場合、疲れやすさや体重の減少などで発見され、のどが渇く、尿量が増える、といった症状が少しずつ進行していきます。また高い血糖値を示す状態が続いたり、急に悪化すると昏睡状態におちいることもあります。このほか脱力感、めまい、動悸、息切れ、皮膚や粘膜の乾燥、空腹感、手足のしびれや痛み、感覚の麻痺などの末梢神経に関わる症状が現れることがあります。さらに、細菌などに対する抵抗力が弱まり、さまざまな感染症にかかりやすくなります。

 

糖尿病の治療

治療方法は1型と2型では異なります。

 

≪1型(インスリン依存型)≫

1型のインスリン依存型の場合は、入院してインスリン療法を受けます。退院後は家庭でインスリン注射をします。低年齢の場合は保護者が注射することになるので、保護者は十分な説明を受けることになります。家庭でインスリン療法を行いながら、食事療法や運動療法を並行します。さらに、ときどき家庭で採血して血糖値を測定し、採尿して尿糖の有無を調べることも必要です。

 

≪2型(インスリン非依存型)≫

2型のインスリン非依存型の場合、子どもが肥満していれば、その改善に努めます。低カロリー食に切り替えて、積極的に運動をするように指導します。2型の場合、1型のような重い症状を伴うことがほとんどないので、本人の自覚が乏しく、糖尿病の治療が難しいといえます。治療に際しては、家族の協力がとても大切になります。小児糖尿病の発症率は10万人に2〜3人程度ですが、偏食や高カロリー食ななりがちな昨今の食生活を考えると、楽観は出来ません。

 

 

小児生活習慣病⑤「消化性潰瘍」の症状

 

生活習慣病にはストレスが引き金になって起こる胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気がありますが、子どもにも同様な状態が起きることがあります。こうした消化性潰瘍は、特に学校に通うようになった子どもに多くみられます。小学校低学年の子どもでは急性の胃潰瘍になることが多く、小学校の中・高学年の子どもには、十二指腸潰瘍の発症が多いといわれています。

 

原因は、暴飲暴食の場合もありますが、やはり精神的ストレスによるものがほとんどです。子どものストレスを語るとき、受験戦争がよく取り上げられますが、実際にはもう少し根の深い問題があると思います。例えば家庭内での愛情不足もしくは過保護、学校での友達とのトラブル、そこに勉強の悩みなど、子どもなりの悩みが色々絡んできます。昔に比べてストレスに弱くなったという指摘もあります。

 

いずれにせよ何らかのストレスがたまり、食欲が無い、みぞおちあたりに不快感や圧迫されるような痛みがある、特に空腹時に腹痛を訴えるようであれば、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を疑う必要があります。発症しないまでも、胸やけやゲップといった症状も多くみられます。胃潰瘍の場合には吐血(胃液と混ざった血を吐くこと)が、十二指腸潰瘍の場合には発症に伴い便に血が混じることがあります。

 

消化性潰瘍の治療

治療としては主に薬物療法を行いますが、十二指腸潰瘍でまれに突然の大出血を起こしたり、十二指腸に穿孔(潰瘍が深くなって腸壁を突き破る)が起こり、急性腹膜炎を起こす場合があります。特に幼児でこうした合併症を起こした場合、緊急の手術が必要となります。

 

消化性潰瘍の場合も、食事には十分に気をつけるようにしましょう。脂っこいものや刺激の強い食事は避けて、ゆっくりよく噛んで食べるようにさせます。唾液の分泌を促すことで胃の負担を軽くすることができます。暴飲暴食も原因の一つですから、慎みましょう。子ども自身がこうした注意を守るのはなかなか難しいので、親の管理が必要となります。また、発症の根本的な原因であるストレスを取り除くことが大切です。病気は危機を知らせるシグナルと受け止め、背後に潜む原因を見逃さないようにしましょう。

 

 

小児生活習慣病の予防

 

子どもの生活習慣病を予防するには、まず大人が正しい知識を持って対処しなければいけません。食事は塩分をとりすぎないようにし、中性脂肪を増やさないためにも糖分は控えめにする、といった注意を子どもに守らせるだけでなく、親たちも率先して実行したいものです。

 

栄養のバランスを考えて食事をとることは特に大切ですが、家庭での栄養管理は簡単ではありません。方法の一つとして、和食を中心に、洋食、中華といったようないろいろな調理法方を試みて、さまざまな食品を食べるようにするのもよいでしょう。さらに食物繊維を十分にとることも忘れないようにします。夜食、おやつが必要なときには、3食のメニューにそって内容を調整することです。

 

親による管理もさることながら、子ども自身への啓発も必要です。何をどれだけ食べたら体によいのか、からだに害になるのはどういう食品なのかといったことをしっかり理解させましょう。一方、子どもたちには運動や家事の手伝いなどで、こまめにからだを動かすように勧めます。からだを動かすことの楽しさを教え、長続きするものを見つけるようにしましょう。特に、中学、高校生の時期はライフスタイルを崩しやすいので、太陽とともに暮らす早寝早起きの生活リズムを習慣づけるように指導して、睡眠不足にならないように注意します。