妊娠や出産について、昔から言われている、いわゆる言い伝えというものが多く存在します。そんな言い伝えを一挙にご紹介します。妊娠や出産の雑学・豆知識として、知っておいても損はありません!

 

 

トイレ掃除をするとかわいい、きれいな子が生まれる

 

ほとんどが自宅出産だった昔は、ママが太りすぎたり、赤ちゃんが大きくなりすぎると難産になり大変でした。そのため、よく体を動かしていれば太りすぎや巨大児を予防できて安心、という意味からいわれたのでしょう。人のいやがる汚いところをすすんで掃除しましょう、という意味で、「(女の子なら)将来美人になる」という説もあります。

 

 

自転車に乗ったり、背伸びをすると、赤ちゃんの首にへその緒が絡まる

 

そんなことはありません。ただ、自転車をこいだり、背伸びの姿勢をすると、おなかに力がかかりますし、転んだりしては大変なので、妊娠中は注意してという意味でいわれてるのでしょう。

 

 

双子は同じ洋服を着せてあげないと、病気になる

 

これはまったく根拠のないことです。おそらく、二人とも分け隔てることなく、平等に育てましょう、という教訓ではないでしょうか。

 

 

体を冷やすと、全身色の白い赤ちゃんが生まれる

 

この「白い」というのは決して良い意味の「美白」ではなく、貧血などによるものでしょうか。冷えると、白い赤ちゃんがが生まれることはありませんが、妊婦さんに、冷えや疲れは大敵。おなかの張りの原因になったり、血液の循環が悪くなり、結果的に赤ちゃんに負担をかけることにもなるので気をつけて。

 

 

火事を見たり、お葬式に参列すると、あざのある赤ちゃんが生まれる

 

これはウソです。ただ、火事を見て強い刺激を受けたり、危ない目にあったりしては大変ですし、お葬式への参列も、屋外で長時間立ちっぱなしなど、体に負担がかかるもの。できれば、妊娠中は避けたほうがよいもの、という意味ではないでしょうか。

 

 

タバコを吸うと、黄色い赤ちゃんや色黒の赤ちゃんが生まれる

 

タバコのニコチンで赤ちゃんが黄色くなったり、黄疸が出ることはありません。色黒になることもありません。ただ、タバコを吸うと母体の血管が収縮し、赤ちゃんへ十分な栄養や酸素がいかなくなるため、小さい赤ちゃんが生まれやすくなります。

 

 

みんなにおなかを触ってもらうといい子どもが生まれる

 

「おなかを触ってもらう」ということを、「みんなに大切にされる」と考えれば、これは本当。みんなに望まれ、愛情たっぷりに迎えられた赤ちゃんは、きっと、心身ともに健やかに育つことでしょう。

 

 

激しい音楽を聴くと短気な子に育つ

 

ママの聴く音楽が、子どもの性格に影響することはないでしょう。できれば、妊娠中はゆったりとリラックスできる音楽をおすすめしたいところ。でも、ママが好きで、聴いて気持ちがいいなら、ロックでも演歌でも、聴いていいと思います。ただ、興奮しすぎないように。

 

 

夜型の生活をしていると、赤ちゃんも夜型になる

 

生後間のない赤ちゃんには、夜も昼もありませんし、少し大きくなっても夜泣きや昼夜逆転を繰り返すことが多いもの。妊娠中はママの生活パターンとは関係ありません。ただ、人間は本来、お日様の出ているうちに働いて、夜は眠るのが自然。それに逆らえば、当然、心身に負担がかかるので、自分自身のためにも、できれば昼型の生活にしましょう。

 

 

パーマをかけると、赤ちゃんが天然パーマになる

 

これはまったく根拠のないこと。パーマ液が頭皮から浸透し、赤ちゃんに影響を及ぼすことはまったくありません。ただ、パーマをかけるときは、長時間同じ姿勢で座っているので、腰が痛くなったり、おなかが張ったりすることもあるので、気をつけましょう。

 

 

転ぶと赤ちゃんに赤いあざができる

 

これもナンセンス、赤ちゃんはおなかの中で、羊水に守られているため、多少のことで傷つくことはありません。ただ、転んだことで、まれに胎盤がはがれたり、おなかが張る原因になることもあるので、転ばないよう注意するに越したことはありません。

 

 

お風呂の掃除をすると逆子になりやすい

 

これは、根拠のないこと。ただ、お風呂掃除は、狭いところで前かがみの姿勢でするために、妊婦さんには大変なことですし、滑りやすくて危ないという意味からも「注意が必要」という戒めでしょう。

 

 

妊娠後期に太りすぎると、赤ちゃんは将来肥満になる

 

将来はわかりませんが、ママが太りすぎると大きめな赤ちゃんが生まれることがあります。反対に太りすぎで妊娠高血圧症候群が重症化すると、赤ちゃんに十分な栄養がいかず、小さい赤ちゃんが生まれることも。どちらにせよ、妊娠中の太りすぎに警告を発するウワサかもしれませんね。

 

 

逆子にお灸やハリをすると赤ちゃんが「痛い」と言ってクルッと回って治る

 

お灸やハリ治療で逆子が治ることはありますが、痛いからではありません。「おなかが張りやすい人は逆子が治りにくい」といわれますが、おなかが張っているときは子宮がギュッと硬くなっているので、赤ちゃんが回りにくいのです。ツボを刺激することで、おなかの張りが取れ、軟らかくなるために、赤ちゃんが回転しやすくなって戻るのでしょう。

 

 

腹帯をしないと赤ちゃんがおおきくなりすぎる

 

腹帯で適度におなかを締めることで、赤ちゃんが大きくなりすぎるのを防ぐ効果があるとは、昔からいわれていたこと。絶対にしなければダメというものではありませんが、おなかが大きくなってからは、おなかを下から支えるように巻くことで安定し、動きやすいという効果もあります。とはいえ、しないからといって、必ず難産になるほど赤ちゃんが大きくなってしまうというわけでもありません。

 

 

お母さんが心配しすぎると、赤ちゃんは臆病な性格になる

 

確かに、赤ちゃんはママの感情をキャッチするので、ママが神経質になったり、不安な気持ちが強すぎると、赤ちゃんまで不安定になって泣くこともあります。ただ、将来的に、性格とはその子の持って生まれたもの、育て方、環境など、さまざまな要因によって形成されるもの。あんまり心配しないようにしましょう。

 

 

妊娠初期にショッキングな出来事に遭遇すると、奇形児が生まれやすい

 

ママの精神状態によって、赤ちゃんに奇形が起こることはありません。ただ、精神的に大きな打撃を受けることで、体調をくずしたり、おなかが張ったりすることがあるので、ママの体のほうが心配です。

 

 

おなかの赤ちゃんにたくさん話しかけないと失語症になる

 

生まれた後に、ママがまったく話しかけないと、子どもが自閉症や失語症になるという説はあります。妊娠中に関しては、そこまで心配することはないでしょう。ただ、妊娠期間は10カ月もありますし、妊婦さんも赤ちゃんのお誕生を心待ちにしているはず。そんな気持ちを、できれば少しずつでも話しかけてあげましょう。

 

 

「夜泣きをしないでね」と胎教をすると、よく寝る赤ちゃんが生まれる

 

胎教をしたから絶対によく寝るという保障はありません。ただ、おなかの赤ちゃんにはママの声が聞こえますし、話しかけたことによって、産後、ママが「話しておいたから、きっとよく寝てくれるわ」と安心した気持ちで赤ちゃんのお世話をできるのはよいこと。ママがゆったりした気持ちでいれば、赤ちゃんも落ち着いてよく寝るということはあり得るでしょう。

 

 

つわりが軽い(ない)とお産が重い

 

絶対にこのとおりとは限りませんが、妊娠中につわりが重かったなど、つらい思いをした人は、「それに比べればお産はラクだった」と思うこともあるようです。そう考えると、反対に妊娠中に快適に過ごした人は、妊娠中につらかった人よりも、お産を大変に感じるのかも。感じ方の違いによるものといえるでしょうか。

 

 

出産準備を早くすると流産しやすい

 

根拠のないことですが、よくいわれますね。今ほど医療技術が進歩していなかった昔は、赤ちゃんの死亡率が高く、育児用品は赤ちゃんが生まれてから準備するくらいでいいと考えられていたことから、いわれるのかもしれません。また、あまり早くからバタバタと忙しく準備すると、疲れやおなかの張りを招くので注意しましょう、という戒めもあるのかもしれません。

 

 

切迫流産(早産)の人はお産が軽い

 

これは少なからず当たっていることも。早産気味の人は、子宮口が開きやすかったり、軟らかかったり、赤ちゃんが下がってきやすいために、実際にお産になったときはスムーズに進み、わりと短時間ですんなり生まれる傾向があります。

 

 

足ツボマッサージは体によくない

 

足のツボにもいろいろあり、そのすべてが悪いわけではありません。妊娠中は、子宮や、消化器系をつかさどるツボを刺激するのはよくありません。そこを避ければ大丈夫でしょう。それと、あまり痛いと、おなかに力が入ってしまうので、その点は注意が必要です。

 

 

ヤンキー座りをすると安産になる

 

妊娠中のヤンキー座りや、あぐらをかくことは、股関節を開く練習になるので良いことです。お産のときは、股関節を開くことで、産道が広くなり、赤ちゃんが出てきやすくなるため、できるだけ足を広げた格好をします。体が硬くて、足を大きく広げられない人は、赤ちゃんが下がってきにくいこともあるので、このウワサは○。

 

 

甘いものばかり食べると、母乳が苦くなる

 

甘いものを食べたからといって、母乳が苦くなるという医学的根拠はありませんが、ママの食べるものによって母乳の味が変わるというのは、よくいわれること。母乳は、ママの体が作る赤ちゃんの大事な栄養源。赤ちゃんのためにも、授乳期は、なるべく多くの栄養素をバランスよくとれる食生活を心がけしましょう。

 

 

体を冷やすと羊水が増える

 

体を冷やしても、羊水は増えません。羊水が増えすぎるのには、病的な原因がある場合がほとんど。ただ、妊娠中に体を冷やすと、おなかの張りを招くこともあるので、注意しましょう。

 

 

出産時、いきむとうんちをしたくなる瞬間がある

 

これは本当で、お産のときには自然なこと。むしろ、赤ちゃんが順調に出口に近づいて来ているということなので、良いこととかんがえましょう。お産のときは、下がってくる赤ちゃんによって腸管が刺激されるので、便意を催すことはよくあるのです。うんちが出ても、助産師がすぐにふき取りますし、恥ずかしいことではないので、心配しないでください。

 

 

胎動を感じる時期が早いと、予定日より早く生まれる

 

胎動を感じはじめる時期には個人差がありますし、それとお産の時期は関係ありません。現在は、超音波で赤ちゃんの発育具合を見て、ほぼ正確な出産予定日が分かるようになりましたが、昔は、胎動を初めて感じた時を妊娠5カ月ごろと考え、生まれる時期を推定する参考にしていたのです。

 

 

もともと太っている人や、おなかの出ている人は妊娠線ができない

 

そんなことはありません。もともと太っている人でも、赤ちゃんが大きくなるにつれ、おなかが大きくなれば、できることもあります。

 

 

ビタミンAのとりすぎは胎児よくない

 

ビタミンAは、脂溶性ビタミンといって、体内に蓄積されていくタイプなので、とりすぎはよくありません。過剰にとりすぎると、赤ちゃんが小さめになったり、まれに、尿路奇形を起こすこともあります。ただ、それはあくまでもビタミン剤などで「大量にとりすぎた」場合。ふつうに食事でとる程度なら心配ありません。

 

 

イクラやたらこ、すじこなどの魚卵を食べると、膜に覆われた赤ちゃんがでてくる

 

そんなことはありません。ただ、妊娠中は、大きくなった子宮に胃や腸に圧迫され、体内の消化機能が落ちています。ふだんは平気な食物でも、消化不良を起こすことがあるため、なるべく生ものは控えたほうがいいといわれています。そういう意味でいわれているのかもしれません。

 

 

わかめを食べると髪の毛の多い赤ちゃんになる

 

海草類はミネラルが豊富なので、妊娠中のママにはぜひ、多く食べてほしいものです。ただ、たくさん食べたからといって、赤ちゃんの髪の毛が多くなることはありません。

 

 

ぼたもちを食べるとおっぱいが出やすくなる

 

おもちを含まれるぶどう糖は、体内に入ってすぐに吸収されてエネルギーに変わります。母乳を出すとエネルギーを消費しますし、今ほど栄養状態が良くなかった時代に、「栄養をつけてたくさん出す」という意味でよくいわれたことです。現在は、産後のママが低栄養状態になることは、まずありませんし、バランスよく栄養をとることを基本と考えましょう。

 

 

いかやするめは食べないほうがいい

 

これも同じように、いかやするめ、たこなどは消化が悪いことから、妊娠中はあまり食べすぎないほうがいいといわれるのでしょう。

 

 

柿は体を冷やすので食べてはいけない

 

柿が体を冷やすというのは、昔からよくいわれます。また、迷信では「食べすぎると胃に『柿の石』ができる」というものもあります。妊婦に冷えはタブーなので、このようにいわれたのでしょう。あくまで、食べすぎが良くないということで、少し食べる程度なら大丈夫です。

 

 

わさびやキムチなど辛いものを食べると目の悪い子になる

 

確かに、辛いものの食べすぎはよくありません。辛いものをたくさん食べれば、ご飯や水もたくさん欲しくなるため、結果的に体重の増えすぎや妊娠高血圧症候群の原因となることがあるのです。ただ、それによって赤ちゃんの目が悪くなることはありません。

 

 

卵や牛乳をとると赤ちゃんがアトピーになる

 

両親のどちらかにアトピー体質がある場合、離乳食で卵と牛乳をあげる時期を遅らせたほうがいいという医学的な説があります。妊娠中のことまでは確立していませんが、体質的に注意したほうがいい人は、卵や牛乳を「控えめ」にしたほうがいいといわれます。ただ、アトピー体質は遺伝として受け継ぐことが多いので、妊娠中にママが卵や牛乳を控えたから、絶対にならないとはいえません。

 

 

あわびを食べると目のきれいな子が生まれる

 

根拠のないことですが、同様に「しじみのみそ汁を食べるといい」といわれることもあるようです。要するに、赤ちゃんのためにも、栄養のあるものを食べましょうということでしょう。

 

 

カフェインの入っている飲み物をたくさん飲むと、赤ちゃんの陰部が黒く沈着する

 

これも根拠のないこと。ただ、過剰にカフェインをとった場合、動物実験で催奇形性が認められた説もあるため、妊娠中のカフェインのとりすぎはよくありません。どうしても飲みたい人は、1日1~2杯程度にとどめるようにしましょう。

 

 

アルコールを飲むと二日酔いのように目の腫れた、目の細い赤ちゃんが生まれる

 

お酒を飲んだからといって、赤ちゃんの目が腫れたり、細くなることはありません、ただ、妊娠中にママがお酒を飲むと、まれに赤ちゃんの奇形を引き起こしたり、心身の発育が遅れる心配があります。妊娠中の飲酒はやめたほうがいいという意味ではないでしょうか。

 

 

ママの顔つきがきつくなったら男の子

 

このほかに「おなかの形が丸いと女の子、とがっていると男の子」というウワサもあり、どちらもよくいわれることですが、医学的根拠はありません。ウワサのとおりだったという声もよく聞きますが、それは偶然でしょう。

 

 

ママが肉(または辛い物)が好きだと男の子、魚(または甘いもの)が好きだと女の子

 

こんな食べ物が好きだから、男の子、女の子、というのは、根拠のないこと。産み分けを指導している書物などの中には、「男の子が欲しいならママに肉を食べさせ、パパに野菜を食べさせるようにするといい」と指導しているものもあり、そのとおりにして産み分けに成功した、という人もいるようですが、これも、絶対的なこととはいえないでしょう。

 

 

胎動を強く感じると男の子、おとなしいと女の子

 

胎動の感じ方には個人差があり、どちらかというとやせ気味の人のほうが強く感じるようですが、胎動の強弱と赤ちゃんの性別に関係ないようです。性別に関しての、あくまで個人的な意見ですが、妊娠中に何からのトラブルによって赤ちゃんの心音が落ちたり、仮死状態になったりしても、そこから持ち直す生命力は、どちらかというと女の子のほうが強いと感じることがあります。

 

 

パパがIT関連の仕事だと女の子

 

最近いわれ始めたようですが、これも医学的根拠はないと思います。

 

 

酸性の羊水をアルカリ性の羊水に換えてきれいにするとお産が軽くなる

 

本来、羊水は弱アルカリ性なので、酸性ということは、何からのトラブルで赤ちゃんにはよくない状態であるということです。ただ、羊水を入れ替えることはできませんし、アルカリ性の羊水だからといってお産が軽いともいい切れません。

 

 

先生がエコーで見て「女の子」と言っても、男の子が生まれることがある

 

あります。最近の超音波機器は性能がよく、ほぼ正確に性別の診断ができるようになりましたが、それでも100%とはいい切れません。男の子の場合は、はっきりとおちんちんが見えればまず間違いありませんが、女の子を言われた場合、たまたまその時、おちんちんが隠れていて見えなかったというケースも。「絶対ではない」と心得ておきましょう。

 

 

自分の胎盤を食べさせてくれる病院がある

 

助産院や自宅出産などでは、そういうところもあると聞きます。栄養がある、美肌効果があるなどの理由で、胎盤を食べるとよいという説があり、中には希望するママもいるようですが、衛生面などの問題から、現在は食べさせない方針の病院がほとんどです。

 

 

生まれた季節によって赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発生率が違う

 

これは、あり得ること。かといって、どの季節に生まれた子が多いということではありません。汗をかきやすい夏、乾燥しやすい冬、季節の変わり目など、アトピー体質にとってトラブルが起こりやすい時期に、アトピー体質をもった子が生まれると、アトピー性皮膚炎が発生しやすくなるということです。

 

 

生まれる赤ちゃんの体重は、ママが生まれたときの体重にほぼ近い

 

これは一概にはいえません。小さく生まれたママが大きい赤ちゃんを産むこともありますし、その逆もあります。ただ、経産婦さんの場合、自分が産んだ赤ちゃんは、1人目も2人目も、ほぼ同じぐらいの体重で生まれてくるという傾向はあるようです。

 

 

いかがだったでしょうか。実に数多くの言い伝え・ウワサが存在しています。知らないものもあると思いますが、話のネタにもなりますので、ぜひ覚えておいてくださいね。