子どもを持つ親にとって、ちょっと不思議な乳幼児健診。1歳半や3歳時に検診を行いますが、なぜ必要なのかご存知でしょうか?意味がないなら行かなくてもよい!なんて考えたことはありませんか?

 

これらの乳幼児健診には、れっきとした意味があり、子どもの健康を知る上で、かかせないものです。まずは、乳幼児健診がどのような役割を持っているのかを知っておきましょう。

 

 

乳幼児健診の意味

 

乳幼児の定期健康診査には、次のような意味があります。

 

まず、医学、心理学その他の専門的な方法で、乳幼児の身体面・精神面および生活全般の状態を調べ疾病、異常の早期発見をはかり、それに対する治療などの措置を行ないうること。

 

次に乳幼児の養育者(主として親)に保健指導を行い、日常レベルでそれを実行させるようにすること。また、地域において、健診の結果を保健、医療、福祉、教育面で、乳幼児に関する諸施策の確立のために役立てること。

 

さらには、健診を実施することにより、乳幼児の健康状態を長期に総合的に観察できるということが、あげられます。

 

 

乳幼児健診

 

妊娠・分娩の影響や、出生後の環境下で子どもが順調に発育、発達しているか、先天性の問題はないかなどを調べて、それぞれの子どもに合った育て方の方向を考えます。将来何か問題を起こす危険性はないか、様々な条件について早期に問題を見つけることがねらいです。

 

1歳6ヵ月児健診

この年齢になるとこどもは1人立ちをし、片言を話し始めます。ですから、この時期には °赤ちゃんの育て方 ″から ”幼児期への育児″への移行が正しく行われているかどうかを調べる必要があります。

 

泣き方、暴れ方、周囲への関心、興味、気になる癖などから、母親の育て方を今一度考えてみます。また、日常生活において、自立へのしつけは出来ているか、遊びや清潔状態に問題はないか、事故がおこってないか、などから養育環境をみていきます。

 

(1)精神および運動機能の発達状態

(2)視聴覚異常の有無

(3)問題行動や困った癖の有無

(4)栄養・食行動

(5)生活習慣のしつけなどの育児態度

(6)歯牙などについて重点的に診査します

 

次のようなポイントに特に注目します。

 

①からだの異常や心配などはありますか。

②からだの発育について心配なことはありますか。

③食事について心配なことはありますか。
④ひとりで上手に歩けますか。

⑤ミルクボーロのような小さいものを指先でつまんで拾えますか。

⑥絵本を見せて知っているものを聞くと指でさしますか。

⑦名前を呼ぶとその方を振り向きますか。

⑧意味のある片言を言いますか。

⑨オモチャの自動車を走らせたり人形を抱いたりして遊びますか。

⑩テレビやおとなの身振りなどの真似をしますか。

⑪スプーンなどを使って食べようとしますか。

⑫何か怖いことがあると、お母さんなど馴染みのある人にしがみついたりしますか。

⑬顔を合わせようとしても、いつも顔を見ずに目をそらしてしまいますか。

⑭だれがいても、まるで人がいないかのように無視して動き回っていますか。

 

 

3歳児健診

 

乳幼児健診の総仕上げとなるのが、この健診です。これまでに見つけられるべき問題が見逃されていないか、見つけられたものは正しく指導されているかなど。

 

身体面の疾病・異常のみならず、精神発達や情緒障害など精神保健上の問題や日常生活において生ずる問題などから、幼児を総合的に調べます。

 

次のようなポイントに特に注目します。

 

①言葉が遅れているという心配がありますか。

②発音がおかしいという心配がありますか。

③運動(走ったり、とんだりなど)が遅れているという心配がありますか。

④歩き方がおかしいという心配がありますか。

⑤手先の動きが鈍いという心配がありますか。

⑥耳が遠いという心配がありますか。

⑦目が悪いのではないかという心配がありますか。

⑧食事のことについて特別に困っていることがありますか。

⑨排泄(おしっこ、うんち)のことにつて特別に困っていることがありますか。

⑩夜の睡眠について特別に困っていることがありますか。

⑪極端に言うことを聞かないで困っていませんか。

⑫極端に不安や怖れが強くて困っていませんか。

⑬特にひどいくせがあって困っていませんか。

⑭自分でできるのに、人に頼っていませんか。

⑮友だちと遊べないという心配はないですか。

⑯特別に風邪を引きやすいという心配がありますか。

⑰今までにひきつけを起こしたことがありますか。

 

 

まとめ

 

上記のように、1歳半や3歳という時期は、子どもの発育に急速な変化が生まれます。それゆえ、心身の状態を確認するために、乳幼児健診が行われるのです。

 

自分の子どもはしっかりしているから検診に行く必要はない!と思っている方、それは間違いです!客観的に診てもらうことで、発見できる問題がたくさんあるため、1歳半や3歳になったら、必ず検診を受けるようにしてください。