赤ちゃんは大人よりも汗を多くかきます。

 

また、赤ちゃんの肌は非常に敏感であるため、汗をかくことにより肌荒れや乾燥肌となり、「あせも」になりやすいものです。

 

「あせも」になると、強い痒みによる不快感で、寝られない、または泣きわめくというように、赤ちゃんにとって負担となり、ママやパパも赤ちゃんのそんな状態をみると心苦しくなるでしょう。

 

そのため、汗による肌荒れや乾燥肌を予防するためのスキンケアは必要不可欠です。ベビーパウダーだけでなく、室温や服などにも注意し、赤ちゃんのスキンケア対策を行っていきましょう。

 

 

皮膚の構造と主な役割

 

人間の皮膚は、表面から順に、表皮、真皮、皮下組織の3層からできています。これらのうち、いちばん主要な部分は真皮です。皮膚の95%を占め、血管や神 経など重要な部分が集まっています。

 

水分と線維をたっぷり含んだスポンジのような構造で、皮膚の強度や弾力性を維持しているのです。

 

真皮の外側にある表皮 は、刺激物の侵入や体内の水分が蒸発してしまうのを防ぐバリア機能を持ち、真皮を守っています。皮下組織は、脂肪が豊富でエネルギーを蓄え、体温を一定に 保つなどの働きをしています。

 

 

赤ちゃんの肌は、とてもデリケート

 

皮膚の構造や働きは、大人も赤ちゃんも同じです。ところが赤ちゃんの皮膚は、大人にくらべて薄く、機能も未発達。

 

刺激物が表皮をすり抜けて真皮に届きやす いので、すぐに赤くなったりむくんだりしてしまいます。

 

また、赤ちゃんの肌は大人より水分を多く含んでいるのが特徴ですが、表皮が傷つくと、水分はどんど ん蒸発してしまいます。肌の中にすき間が多くなるために刺激が奥まで届き、炎症を起こしやすくなるのです。

 

 

夏によく見られる症状、「あせも」

 

汗腺(汗の出口)の数は、赤ちゃんも大人もほぼ同じです。でも赤ちゃんの体は小さいので、汗腺が密集しているうえ、汚れや汗で詰まってしまいがち。

 

外に出せなくなった汗が皮膚の中にたまると、炎症を起こして小さな赤い発疹ができます。これが「あせも」です。

 

あせもを防ぐためには、汗をかいた後の肌を清潔にすることと、汗をかかせすぎないことです。汗をかいたらこまめに着替えをさせ、たくさん汗をかいている場合 はシャワーで流しましょう。

 

肌着は吸湿性・通気性のよいコットン素材のものを選び、着せすぎにも注意。室温は25〜28度前後、湿度は約50〜60%が目 安ですが、赤ちゃんのようすを見ながら調節をしてください。

 

 

赤ちゃんのスキンケアの基本

 

●全身を見て、肌の状態をチェック

ふだんから赤ちゃんの肌がどんな状態なのかをしっかり把握しておくことが大切です。赤くなっていないか、発疹はないかなどを、よく観察しましょう。

顔や手 足など、ふだん見える部分だけでなく、おむつ替えや入浴時には、おしりや背中、首やわきの下などの部分もチェックしておきます。

 

●洗ったりふいたりして汚れを落とす

食べこぼしや汗、おしっこなど刺激になるものを、長い時間皮膚につけたままにしないことがスキンケアの第一歩です。

食後はぬれたガーゼなどで口の周りをや さしくふき、汗やおしっこの汚れは毎日の入浴でしっかり落としましょう。ただし、ゴシゴシこすったりせず、そっとなでるように洗います。

 

●石けんはよくすすいで

石けんを使って洗うのは、1日1回程度にします。そして、石けんの成分が肌に残らないよう、念入りにすすいでください。石けんは、香料などの入っていない、ベビー用の低刺激のものを選ぶと安心です。

 

●清潔にした後は、潤いを補う

石けんで洗った後は、汚れだけでなく、肌を保護する皮脂もいっしょに落ちてしまっています。そこで、保湿剤をぬって潤いを補い、肌にバリア機能を追加してあげましょう。

 

●部屋の湿度や着せすぎに注意

冷房のかけすぎは、肌が乾燥する原因にもなります。加湿器を使ったり、室内に洗濯物を干したりして、湿度を60%くらいに保ちましょう。また、着せすぎなどで汗をかいていないか、背中に手を入れてこまめにチェックします。

 

 

まとめ

 

赤ちゃんの肌は非常に敏感で、肌トラブルは避けては通れません。しかしながら、ママやパパがより良いスキンケア対策を実践することで、肌トラブルを発症する可能性は大きく下がります。

 

赤ちゃんに負担をかけないように、またママやパパも心配しなくていいように、日頃からさまざまな点に留意しながらスキンケア対策を実践していってくださいね。