さまざまな病気から赤ちゃんの健康を守るために行われる予防接種。日本は世界でも特に予防接種の必要性を考慮していることから、定められた時期に摂取することが強く推奨されています。

 

ママやパパにとって面倒くさいものでも、赤ちゃんにとっては非常に大切なものですので、わが子の健康を守るために、ママやパパは赤ちゃんの予防接種について深く知っておきましょう。

 

 

なぜ予防接種が必要なの?

 

①重病化するおそれがある病気を防ぐ

②みんなが受けることで病気が広がるのを予防する

 

予防接種の対象となっている病気はかかると重病化するだけでなく、後遺症が残ったり、時には亡くなるおそれがあるもの。

 

予防接種をすることで、一生その病 気にかからないか、かかっても軽くすむようにできます。あまり聞いたことのない病名の予防接種もありますが、それは予防接種のおかげで流行が抑えられてい るからです。

 

 

定期接種と任意接種って?

 

●定期接種

国が接種を勧める予防接種のことで、定められている年齢の期間内なら無料か一部自己負担(自治体によって異なる)で受けられます。感染力が強く、重病化しやすいなどの心配があり、特にかかることを防ぎたい病気を抑えます。

 

●任意接種

希望者が自費で受ける予防接種のこと。かかれば重病化したり、合併症、後遺症のおそれがある病気ばかりなので、やはりできるだけ受けておくことが望まれます。特に保育園に通っているなど、感染の可能性が高いお子さまは早めに受けておくと安心です。

 

 

予防接種・定期接種により防げる病気

 

赤ちゃんの時期に受けておきたい予防接種は、定期接種と任意接種合わせて8つ。どんな病気を防ぐのかと接種方法を紹介します。このほかにも、海外へ行くときなど、受けておいた方がよいワクチンもあるので、医師に相談してください。

 

●BCG

結核菌が原因の結核を予防

結核は抵抗カの弱い赤ちゃんがかかると進行が早く、結核性髄膜炎や粟粒結核になることもあるこわい病気です。

生後6カ月未満の時期に、上腕にワクチン液をたらし、9本の針があるスタンプを2カ所に押し付けて接種します。

ワクチンの種類/生ワクチン

 

●ポリオ

小児まひを予防する

ポリオワクチンで予防する小児まひは、便などを介してポリオウイルスに感染して起こる病気です。シロップを1回につき0.05mlずつ、スポイトで飲ませます。生後3〜18ヶ月以内に6週間以上あけて計2回接種します。

ワクチンの種類/生ワクチン

 

●三種混合(DPT)

ジフテリア(D)、百日ぜき(P)、破傷風(T)を予防

三種の混合ワクチンを皮下注射します。新生児からかかるおそれがあり、月齢が低いほど重病になりやすいので、早めに受けましょう。Ⅰ期は3〜8週間おきにまず3回接種し、その1年〜1年半後に追加の1回計4回接種します。

ワクチンの種類/不活化ワクチン

 

●麻疹風疹混合(MR)

麻疹(はしか)と風疹(三日ばしか)を予防

はしかは感染力が強く、重病となり後遺症も心配です。しばしば流行するので、1才になったら最優先したい予防接種です。

風疹も妊娠初期に初感染すると、胎児に影響が及びます。12カ月〜24カ月の間(なるべく早く)に1回(I期)、小学入学前5〜6才で追加1回(II期)を皮下注射します。

ワクチンの種類/生ワクチン

 

●二種混合(DT)

ジフテリアと破傷風を予防

Ⅰ期(三種混合)のあと、Ⅱ期として11歳以上13歳未満の間(自治体によっては、小学6年生で集団接種の場合も)に接種します。

乳幼児期に三種混合の予防接種を受けていないと、この予防接種を受けてもほとんど免疫は期待できないので注意。

ワクチンの種類/不活化ワクチン

 

●日本脳炎

ウイルスを持った豚を刺した蚊によって感染する

平成17年に厚生労働省が、現在の日本脳炎ワクチンの接種後、まれに重篤な副反応は発生する場合があることから、新しい改良型のワクチンが開発され るま で、日本脳炎予防接種の積極的勧奨を差し控えるよう勧告を行いましたが、希望すればこれまで通り公費(無料)で受けられます。

Ⅰ期(生後6か月以上90か 月未満時)は1回目の接種のあと、1〜2週間あけて2回目を接種し、その後約1年あけて4才のときに追加1回接種。

Ⅱ期は9歳以上13歳未満の時に1回接 種します。流行地域へ旅行する予定があるなど、希望する際にはかかりつけ医によく相談してください。

ワクチンの種類/不活化ワクチン

 

●水ぼうそう(水痘)

感染力が強い水ぼうそうを予防

水痘・帯状疱疹ウイルスに感染して起こる病気で、強いかゆみをともなう水疱ができ、あとが残る場合も。また、予防接種は将来的に帯状疱疹になる危険性も減らします。1才以降に皮下注射で接種します。

ワクチンの種類/生ワクチン

 

●おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

耳下腺がはれるおたふくかぜを予防

感染すると発熱し、耳下のほほがはれます。無菌性髄膜炎、脳炎、難聴など合併症を起こす確率が高い病気です。特に難聴は治りません。思春期以降にかかると睾丸炎や卵巣炎になることも。1才以降皮下注射で接種します。

ワクチンの種類/生ワクチン

 

●インフルエンザ

合併症が怖いインフルエンザを予防

高熱や頭痛、関節の痛みなどを伴い重症化しがちで、脳症を起こす例もあるので、予防が重要です。乳幼児は生後6ヶ月以降、1〜4週間の間隔をあけて2回皮下注射します。流行のピーク前の12月までに毎年受けるのが理想。

ワクチンの種類/不活化ワクチン

 

●Hib(ヒブ)

細菌性髄膜炎などを予防

年間500〜600人がヒブ髄膜炎にかかっており、このヒブ性髄膜炎を予防します。初回3回、その後1〜1才6カ月の間に追加で1回の計4回、上腕に皮下注射をします。

DPTと同時に接種がすすめられています。100カ国以上の国で導入されており、ぜひ受けておきたい予防接種です。

ワクチンの種類/不活化ワクチン

 

 

スケジュールの立て方

 

予防接種をモレなく受けるために、下記の2つに注意してスケジュールを組んでみましょう。

 

●受け方には「集団接種」と「個別接種」がある!

まずは日程が決まっている集団接種を優先的に予定に組み込んでいきましょう。受け忘れると、半年先まで実施されないこともあるので、要注意!

 

●任意接種のものも流行を見ながら早めに接種

かかりやすい病気から優先的に受けて予防しましょう。地域や時期で流行がある病気や、保育園などの集団生活が控えているときは早めに受けておくと安心。

 

予防接種の種類

時期

三種混合(DPT)Ⅰ期1回目接種回数が多い三種混合は早めに受け始めると、その後がスムーズ
Hib1回目三種混合と同時に接種
BCGDPT+Hibから1週間後以降・集団接種の事が多い
三種混合(DPT)Ⅰ期2回目BCGから4週間後以降
Hib2回目三種混合と同時に)
ポリオ1回目集団接種の事が多い
麻疹風疹混合(MR)1才になったら、早めに
水ぼうそう(水痘)麻疹風疹混合(MR)から4週間後以降
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)水ぼうそうから4週間後以降(流行状況を見て、水ぼうそう、おたふくかぜの優先順位を決める。)
三種混合(DPT)Ⅰ期追加接種三種混合Ⅰ期3回目以降、標準として1才〜1才6カ月の間
Hib追加接種三種混合と同時に

 

 

まとめ

 

赤ちゃんは免疫力が弱く、病気にかかりやすいものです。それゆえ、重い病気に罹ると命を落とす危険があるのです。予防接種を行うことで、重篤化になりやすい病気を防ぐことができ、小学生・中学生・高校生になった時に健康体でいられるため、必ずしておく必要があります。スケジュールを立てるのは面倒くさいものですが、わが子のためにしっかり計画を立てて行動に移してくださいね。