赤ちゃんの成長の証として、立つ・座る・ハイハイなどがあります。これらの行動を行うことが出来るようになると、自分の子が成長したな!と感じる親は多いのではないでしょうか。

 

しかしながら、まだ立たない、まだ座らない、まだハイハイしないなど、わが子の成長に不安を感じる親も少なくありません。

 

ただし、赤ちゃんによって成長速度は異なるため、わが子の成長が遅いと感じる場合でも特に心配する必要はなく、そのうち立つ・座る・ハイハイなどの行動ができるようになるでしょう。

 

ただ、「成長が遅すぎる」場合には、”発達不良”の可能性もあるため、その場合には一度病院へ受診することとなります。

 

それぞれの行動が出来るようになる時期の目安や、病気にかかるべき時期の目安など以下にてご説明しますので、子を想う親は必ず読んでおきましょう。

 

 

わが子のペースを受け入れ、見守ることを楽しみましょう

 

「よその子はできるのに、なんでウチの子はできないのかしら」。そんなふうに思って不安になっていませんか?

 

でも、赤ちゃんが100人いれば、100通りの成長のしかたがあります。くらべるなら、よその子とではなく、その子の“以前”を思い返してみましょう。

 

「うつぶせにしても泣かなくなった!」「お座りで倒れちゃうことが減ってきた!」…。よく観察すれば、赤ちゃんの成長は、小さな「できた!」の積み重ね。少しずつでも確実に、その子のペースで成長していることが実感できるはずです。

 

この時期の体の発達の最終的な目標 は、「ひとりであんよができる」ようになることですが、そこにたどり着くまでのプロセスは、それこそ十人十色。

 

多少ゆっくりでも、順序がちがったとしても、みんなそれでかまわないのです。ママは大らかな気持ちで、わが子の“個性”を見守ってあげましょう。

 

 

首すわり

 

●自分で自由に頭の向きを変えられるようになります

自分の力で頭を支え、自由に頭を動かせるようになることを首すわりといいます。「あおむ けにした赤ちゃんの両腕を持って引き起こしたときに、頭が上体といっしょについてくる」「うつぶせにすると自分で頭を持ち上げる」「体を支えて座らせたと き、頭がグラグラしないで頭をまっすぐに保てる」などの条件を満たすと、首がすわったと判断できます。

 

●5カ月に入ってもすわらないようなら受診を

赤 ちゃんの運動機能は頭に近いところから完成していくので、首すわりは最初のチェックポイント になります。3カ月健診でも首すわりの確認をしますが、この時期だと、まだすわっていない赤ちゃんもいます。

でも、4カ月の終わりくらいになると、ほとん どの赤ちゃんの首がすわってきます。5カ月に入ってもグラグラするようなら、念のため小児科を受診してください。

 

●注意すべきこと

赤ちゃんをうつぶせの状態にしている間は、赤ちゃんから目を離さないで。苦しそうだったら、無理をしないであおむけの姿勢に戻してあげてください。

 

 

寝返り

 

●足→腰→肩→腕の順でタイミングよくひっくり返る

寝 返りとは、あおむけの状態から体をひねってうつぶせになること。この時期の赤ちゃんは まだ足を思うように動かせないため、大人の寝返りのように先に上体をひねってしまうと、足がついてきません。

そこで、まずは腰をひねって足を交差させてお いて、タイミングよく腰、腕、上体の順に回転させ、うつぶせになるのです。そのままだと腕が上体の下敷きになっていますが、慣れてくると、自分で腕を抜く ことができるようになります。

 

●中にはうつぶせが苦手で寝返りしない赤ちゃんも

5〜6カ月の終わりごろにできるようになる赤ちゃんが多いようです。7カ月になってもまだできないようならちょっと遅めですが、そもそもうつぶせが苦手で、まったく寝返りをしない赤ちゃんもいます。

首がすわり、お座りが問題なくできていれば心配いらないことも多いですが、ほかの発達も遅れているようなら、念のため小児科を受診してください。

 

●注意すべきこと

いきなり寝返りができるようになることもあるので、やわらかいふとんの上や高いところなどに、赤ちゃんをひとりにしないで。また、ベビーベッドに寝かせているときは、柵は必ず上げておきましょう。

 

 

お座り

 

●座ったまま背筋をまっすぐにして、体を支える

おしりを床につけ、背筋をまっすぐにして体を支える姿勢をお座りといいます。最初のうちは、背中を丸 めて前かがみになったり、両手を前について上体を支えたりしますが、手をつかなくても背筋が伸びて座れるようになれば、お座りの完成です。

座ったまま自由に両手を使えるようになるので、今後、指先を使った細かな動きが発達していく第一歩にもなります。

 

●8カ月になってもできなければ一度受診を

お座りは、首から腰回りにかけての筋肉や神経が発達し、上体をしっかり支えられるほどのバランス感覚が養われてきた証拠。首すわりに次いで、運動機能の発達をチェックする大きな目安のひとつになります。

首すわりがゆっくりだった赤ちゃんは、できるようになるのが少し遅い場合もありますが、8カ月になっても安定しなければ、一度小児科を受診してください。

 

●注意すべきこと

お座りが不安定なうちはグラグラして倒れてしまうこともあるので、前後左右にクッションなどを置いて、倒れても痛くないようにガードしましょう。また、そばを離れるときはねんねの姿勢に戻したほうが安心です。

 

 

ハイハイ

 

●手足の動きを協調させて、上手に前進する

動物のように四つんばいになり、手足を使って移動する動きのことをハイハイと呼びます。一 般的には、「おなかを床につけたまま進むずりばい」「四つんばいになって手足を交互に出すハイハイ」「手のひらと足の裏を床につけて手足を伸ばして進む高 ばい」の順に進化しますが、このとおりの形や順番ではなくても、手足を使って前に進んでいれば心配いりません。

 

●中にはハイハイせずに立っちする赤ちゃんも

ハ イハイをするには、手足の動きを協調させるバランス感覚の発達が必要ですが、それだけではなく、赤ちゃん自身の「移動したい」という欲求も大切です。

その 欲求があまり強くない赤ちゃんはハイハイしないこともありますし、うつぶせが苦手でハイハイしたがらない赤ちゃんは、ハイハイをせずにつかまり立ちに進む 場合も。でも、最終的に歩くことができればいいので、あまり気にしなくても大丈夫です。

 

●注意すべきこと

ハイハイ中の赤ちゃんが、床に落ちているものを誤飲してしまったらたいへん。細かなものや危険なものは、赤ちゃんの手の届かないところへ片付けて。

 

 

つかまり立ち/伝い歩き

 

●何かにつかまって立ち、慣れてくるとそのまま移動

何かにつかまって立っていられる状態をつかまり立ちといいます。このとき、ひざが伸び、足の裏が床についていることが大切。最初のうちはつかまるものにおなかを押し付けて寄りかかるような形で立ちますが、慣れてくると、手だけで体を支えられるようになります。

そして、その状態のまま足を横に動かして移動できるようになるのが伝い歩き。最初は手を先に出し、足が後からついていきますが、しばらくすると、手足を同時に出しながらスピーディに移動できるようになります。

 

●1才になっても立つようすがなければ相談を

つかまり立ちは8〜10カ月ごろに、伝い歩きは9〜11カ月ごろにできるようになる赤ちゃんが多いです。でも、このくらいの時期になると、運動発達に大きな 個人差が出てくるもの。

慎重な性格の赤ちゃんは、なかなか一歩が踏み出せないということもあります。ママはあまりあせらずに見守り、もしも1才になっても 立つようすがなければ、小児科で相談してください。

 

●注意すべきこと

ダイニングテーブルなど高めの机の上にも、細かいものや危険なものは置かないようにしましょう。テーブルクロスは、引っ張ってしまうと危険なので使わないほうが安心です。

 

 

ひとりで立っち/ひとりであんよ

 

●伝い歩きができれば、立っち・あんよはもうすぐ

つかまり立ちのまま何かに夢中になっているうち、いつのまにか両手を離して2本足だけで立つのも立っちですが、しゃがんだ状態やお座りの姿勢からひとりで立ち上がれるようになれば、完璧な立っちです。そのまま、左右の足を交互に出して歩けば、これがあんよ。

最初のうちは、両手を上げてひざも伸びたまま、ぎこちない動きで歩きますが、慣れると手が下がって ひざも自然に曲がり、スムーズに歩けるようになります。全身の運動能力とバランス感覚をフル活動させる動きで、赤ちゃん期の発達の最終目標です。

 

●1才半までに歩ければ大丈夫

ちょっと慎重な性格の赤ちゃんだと、伝い歩きの状態から手を離すということが怖くて、なかなかできなかったりするものです。また、立っちはできたとしても、足を 一歩踏み出すまでに時間がかかる赤ちゃんもいます。

でも、ほとんどの赤ちゃんはいずれ必ず歩けるようになりますから、ママは立っちやあんよの上達の早い遅いにこだわらないことが大切。1才半までに歩ければ大丈夫と思って、大らかにかまえていましょう。

 

●注意すべきこと

家の中では、滑らないように素足で過ごすのが基本です。また、ズボンのすそを踏んで転倒しないように、短めにしておきましょう。部屋のコンセント類なども隅に束ねておいて。

 

まとめ

 

このように、成長の証と言える行動はさまざまあり、赤ちゃんによって出来るようになる時期は異なります。

 

そのため、過度に心配する必要はありませんが、「発達不良」により行動が出来ない赤ちゃんもいますので、上記で示した目安の時期が経っていても出来ないという場合には、一度病院へ受診することをお勧めします。

 

ただし、その場合も特に異常があるわけではなく、ある時に急にできるようになることも多々ありますので、過度に心配せず、安全面に気をつけながら、お子さんの成長をしっかり見守ってあげましょう。