溺れる事故は、いったん起きると重症になりやすいもの。手遅れにならないうちに、とにかく予防が肝心です。

 

溺れる最大の危険ゾーンはお風呂場。赤ちゃんがひとりで入りこみ、大人が気づかないうちに起こる事故が多く、発見までに時間がかかると事態の悪化を招くことも。

 

赤ちゃんの行動を見越して先回りしてガードしておきたいものです。また、万一の場合に備えて、人工呼吸・心臓マッサージなどの応急処置はひととおり身につけておきましょう。

 

 

おうちの中のコレが危険!!

 

おうちの中で溺れる原因となるのは「お風呂場」だけではなく、水のあるところ全てです。特に歩き始める1歳~は溺れる事故が多発しており、そのことが原因で亡くなる赤ちゃんは少なくありません。

 

少しでも危険が回避できるよう、おうちの環境をしっかり把握した上で、事故の原因となる水回りの環境整備を徹底するようにしてください。以下に、赤ちゃんが溺れる原因となる場所や条件についてご説明します。

 

■お風呂場

ちょっと目を離したすきに入りこんだ、浴槽をのぞきこんでいるうちに頭から転落したなど、お風呂場での事故は後を絶ちません。はいはいやつかまり立ちができるようになったら、赤ちゃんが入りこめないように扉をロックしておきましょう。

洗濯のために風呂桶に水をためておくおうちもありますが、赤ちゃんが2、3才になるまでは洗濯よりも赤ちゃんの事故防止のほうを優先しましょう。

また、お父さんやお母さんといっしょに入浴中におぼれる事故も少なくありません。シャンプーなどで大人が目を離すときは、洗い場で安全に待っていられるような工夫が必要です。

 

■お風呂場以外の水まわり

トイレ、洗面所などの水まわりにひとりで行かせないような工夫を。洗濯機をのぞきこんでいてバランスをくずして落ち、おぼれる事故も起きています。

洗濯機の近くにカゴを置いておいたり、洗濯前の衣類などを積み上げておくと、それを踏み台にして上りますので、洗濯機のまわりはいつも片づけて。

 

■水が入っているもの

赤ちゃんは10cmの深さでもおぼれます。バケツや洗面器に水を残しておかないようにしてください。室内の水槽や金魚鉢、また、ビニールプールで遊ばせているときにも十分注意して。

 

 

こんなときはすぐ病院へ

 

万が一、赤ちゃんが溺れてしまった場合、ママやパパはどのように対処すればよいのか分からず、あたふたしてしまいがちです。どのような状態であれば経過観察でよいのか、はたまたどのような状態であれば来院すべきなのか、知っておいてください。

 

■まずココをCHECK!!

●意識はあるか。
●泣いたり、呼びかけに反応するか。
●呼吸をしているか。
●脈はあるか。
●顔色は悪くないか。

 

まずは上記の症状を必ずチェックし、普段と変わりなく”元気”であれば、まず問題ないでしょう。赤ちゃんは大人よりも意思表示が明瞭であるため、”元気”かどうかは一目で分かるはずです。

万が一、”元気”がなかったり、いつもとは何か違う、いわゆる違和感を感じたら迷わず来院するようにしてください。

 

■必ず来院すべき症状

●ぐったりしている
●意識がない
●顔色が悪くぼんやりしている
●汚れた水におぼれた
●あとになって熱やせきが出る

 

これらの症状がみられたら、必ず来院するようにしてください。万が一、放置し続けると脳障害などの重篤な疾患を患う可能性があります。

 

 

大声で泣けばひとまず安心

 

水を吐かせてからタオルなどで保温して安静に。水から引き上げたとき大声で泣くようならひとまず安心。赤ちゃんをひざに乗せて背中をたたき、水を吐かせます。

 

そのあと、からだを冷やさないようにぬれた衣類を脱がせて毛布やタオルなどにくるみ、安静にして寝かせます。その後、呼吸が落ち着いているようでも、念のために小児科を受診しておいたほうがよいでしょう。

 

 

まとめ

 

おうちの中で赤ちゃん・子供が溺れる事故は非常に多いものです。ママやパパが常に赤ちゃんを見ているのは難しく、ふとした時に事故が起こってしまいます。

 

それゆえ、お風呂場のドアは閉めておく、水を置かないなど、おうちの中の環境をしっかり整え、事故防止に努めてください。