「二人の子が産みたいね」と結婚はしたものの、なかなか子供を授かることができない夫婦は少なくありません。子どもが出来ないことでイライラや不安が募り、時にはケンカに発展することもあるでしょう。

 

それでも、直に妊娠するだろう!と考え、また不妊治療は面倒くさいと、半ば投げやりになってしまうこともあるかもしれません。結婚後になかなか妊娠しなければ、不妊治療も視野に入れることで夫婦仲も以前のように良くなるはずです。

 

 

 

不妊をどう考えるべきか

 

妊娠を希望して、正常な性生活を営んでも妊娠しないとき、一般には2年たっても妊娠しなければ不妊と考えて治療の検討をするべきです。しかし2年にこだわるのも得策ではありません。

 

妊娠は女性の年齢に大きく影響をうけ、また年齢がすすむにつれ流産の発生頼度が高くなるので、比較的娩婚のかたは早く治療にとりかかったほうが有利です。

 

また拳児希望が強いときには早く治療を開始してさしつかえありません。こういった場合まずかかりつけのあるいはお近くの産婦人科でご相談されることをおすすめいたします。

 

妊娠のための治療といっても、どなたもすぐ特殊なあるいは高度の治療を開始する必要はありません。しかし時期を失しないようにしてきちんと検査し、どうすれば効果的に妊娠できるか、あるいは不妊の原因は何かをみきわめることが必要です。

 

妊娠がうまくいかないときまず大切なことは、男性側にも女性側にも同じように原因があり、女性側ばかりを検査、治療していると結果としておおきな回り道をすることがあります。したがって治療をうける場合、まずご夫婦でその必要性をよく話し合うことが大切になります。

 

 

どんな検査からはじめるのか

 

それまでの妊娠歴、分娩歴は非常に大切なことです。また月経周期や月経にともなう症状も量要で、これらがその後の検査や治療におおきく影響します。しだがってあらかじめ基礎体温をつけておかれると非常に参考になるので是非おすすめいたします。

 

医師も治療のはじめにきちんと基礎体温の記録法をお話しいたしますので、まだの方も心配いりません。

 

初診では産婦人科の一般的な検査から始まります。つまり子宮や卵巣の大きさ、形の異常をしらべたり、感染症の検査などを順々にします。超音波検査や血液検査あるいは腟、子宮頚管の分泌物検査などで、ほじめから痛みをともなうような検査があるわけではありません。

 

つぎに必要となる検査は卵巣の機能、つまりくわしいホルモン検査や卵管の機能の検査になります。これらは月経周期のどこでおこなうとよいか時期がありますので、だいたい一周期つまり一カ月間かけて各種の検査をおこなうことになります。

 

ホルモン異常がある場合、もっとくわしくホルモンの負荷テストを計画したり、卵管機能の障害をうたがうばあい、(たとえば下腹部の手術歴があるとき、子宮内膜症や子宮筋腫があるときなど)子宮卵管の造影検査をおこなうこともあります。

 

いずれにしても、月経の一周期かけて経過をみることが大切ですし、このときは基礎体温表が大変参考になります。また比較的早い時期に精液検査をされることをおすすめいたします。

 

精子の状態がわるいとき、内服や注射の治療は女性にくらべて効果があらわれにくく、その後の治療方針をきめるために大切です。

 

 

治療について

 

排卵日を予想して効果的な性交日をおしらせするタイミング指導からはじまります。ホルモン検査や超音波検査をおこなって卵巣の機能を正確に評価してゆき、排卵日を予測してゆきます。

 

排卵はしているのにうまく妊娠につながらないとき、ホルモン状態の改善をめざして薬を内服する治療にうつりますが、これで自然の排卵より妊娠の確率が上昇します。

 

排卵がうまく行われていないときには注射や内服で卵巣を刺激する治療が必要となります。注射は排卵するまで数回おこなうのが一般的で、反応不良の時は回数を増加させる必要があります。この治療をはじめるときは主治医と治療の効果、副作用について説明をうけましょう。

 

精子側に間題があったり、長期に妊娠されていないときには人工受精を組み合わせてゆきます。精子の状態がどのくらいであれば人工受精で効果がでるか、あるいはこの方法ではだめかは主治医とよくご相談ください。

 

不妊の原因の程度に応じて治療のレベルはきまっていきますが、大切なことは医師とよく話し合い、どういった治療を今必要とするか、どのくらいの治療すれぱよいか、現在は何を目的とした治療をしているのか、など治療の内容について充分説明をうけ、納得しておこなうことです。

 

治療にかなり時間を必要とすることもありますが、治療の見通しをきちんともって進めていく必要があります。

 

 

 まとめ

 

”不妊”はなかなか知人、友人に相談しづらい間題です。しかしひとりで悩んでいないで、どうかかかりつけの産婦人科にご相談ください。同じような悩みをもっていらっしやるかたほ多いですが、きちんと治療されて赤ちやんの誕生をむかえられるかたはたくさんいらっしやいます。

 

以上で説明した一般的な不妊治療でもうまくいかないとき、高度不妊治療という方法があります。どの時期にこの方法を選択するか、その内容はどうなのか、などくわしいことはあらためて医師とご相談ください。