20代後半~30代前半にかけて突如と起こる「胃もたれ」「胸やけ」。今まで脂っこい食べ物をたくさん食べても全く問題なかったのに、急に「胃もたれ」「胸やけ」が起こるようになるのは”加齢”による胃や腸の機能低下が原因です。

 

また、仕事などでストレスを溜めることが多いこの年代は、ストレスが原因で胃や腸の機能が低下し、「胃もたれ」「胸やけ」が起こることがあります。

 

自分の体は自分が一番わかってると言っても、その実、あまりわかっていないのが現実。自分の体を大切にするという意味でも、今後は胃や腸を労わってあげてはいかがでしょうか。

 

 

胃もたれ

 

私達が食べたものは、主に小腸で消化、吸収が行われますが、胃ではそのための準備が行われています。胃の中に食べ物が入ると、胃の壁から胃酸が分泌されてぜんどう運動が起き、胃酸と食べ物が混ざり合って、おかゆのような状態で消化されやすい形になって、十二指腸へ少しずつ送られていきます。

 

通常はこのようにして食べた物は全て小腸へ送られていきますが、胃の中に残ってしまうことがあります。これが“胃もたれ”です。長いときは、12時間も胃の中に食べ物が残ってしまうことがあります。

 

胃もたれの原因は、胃酸が少ない、ぜんどう運動が弱い、食べ過ぎ、脂っこい食事などです。これらの原因の中で、最も多く見られるのは、胃酸が少ないということです。

 

食べ過ぎ、脂っこい食事が原因で起こる胃もたれは一時的なものですが、この2つの要因に心当たりがなく、頻繁に胃もたれを起こすというような方は、胃酸の量が少ない、ぜんどう運動が弱いということが考えられます。

 

胃もたれがひどい時には、「消化に良いものを食べる」、「よくかんでゆっくり食べる」、「食べ過ぎない」という3点が対策ポイントになります。

 

 

胸やけ

 

胃もたれは胃酸が少ないことが原因で起こりますが、逆に胃酸が多すぎると、“胸やけ”という状態になります。胃酸が出過ぎた状態でぜんどう運動が起こると、胃酸は逆流して食道の方へ行ってしまいます。胃酸は鉄などの金属を溶かしてしまうほど強い酸性です。

 

胃の壁は粘膜から出ているアルカリ性の粘液によって中和されて保護されているため、胃の壁が溶けることはありませんが、食道では粘液が出ないため、胃酸によって壁が傷み、ムカムカした感じがします。

 

胸やけは、消化に悪いものを食べる、食べる量が多い、早食い、食休みをしない、などが原因で起こります。胸やけしやすい人は、香辛料や炭酸飲料など、刺激が強すぎて胃酸がたくさん出てしまう食べ物は避けることです。

 

胃酸を薄めるために、水分をたくさんとることも大切です。ただし、冷たい水だと刺激になるので、温かいさ湯の方がいいでしょう。

 

 

胃薬の服用法

 

市販の胃薬で症状を抑えることもできますが、症状にあわせて薬を選ぶ必要があります。胃もたれの場合は、胃の働きを活性化して、胃酸の分泌を促進する“健胃剤”と呼ばれるものを、胸やけの場合は、胃酸を中和する働きをもつ“制酸剤”という薬を飲みましょう。

 

また、最近は胃もたれ、胸やけの両方に効果のある“総合胃腸薬”と呼ばれているものも市販されています。

 

この薬は、はじめに胃酸を中和する成分が働き、胃酸が多くて胸やけになっている人に対して効果を発揮します。そして、時間差でぜんどう運動を活発にする成分が働いて胃酸が分泌され、胃もたれの人に効果が現れます。

 

最初に胸やけの方は胃酸が中和されているため、ここでまたひどい胸やけになる、ということはありません。ただし、この薬の効果は長続きするものではなく、一時的に抑えるだけのものなので、きちんと治すには、根本的な原因を解決しないといけません。

 

また、一時的に自覚症状を隠すために薬に頼ってばかりいると、本当の原因、例えば胃かいようや胃がんなどの発見が遅くなってしまうことがあるので、気をつけましょう。

 

 

ストレスを排除して運動機能を高めよう

 

「胃もたれ」「胸やけ」の原因は主にストレスや加齢に伴う胃や腸の機能低下です。これを解決するためには、まずストレスを排除して運動機能を高めることが先決です。

 

ストレスは消化機能を低下させ、胃粘膜を弱くさせてしまいます。遊びなどではストレス解消が難しい方は、寝る前にリラックスできる「アロマ」を利用するのも一つの手です。簡単に実践できるだけでなく、ストレス解消はもちろん睡眠が良好になり、次の日の仕事にも精がでるようになります。

 

運動機能を高めることも「胃もたれ」「胸やけ」に効果的です。適度に運動することで、胃や腸の働きが良くなって、粘膜が強化されます。20代後半~30代前半は、若い頃と比べて運動量は限りなく減り、暴飲暴食してしまう年代。

 

焼肉などおいしいものをたくさん食べるためにも、健康のためにも、ストレスの排除と運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。