昨今、10代や20代といった若者に「円形脱毛症」が急増しています。日本はストレス社会であることから、ストレスが原因と考える人がいますが、ストレスの他にも様々な原因により起こります。

 

10代や20代は特に周りからの視線が気になる年頃であるため、円形脱毛症に関する知識を深め、積極的に改善していくようにしましょう。

 

 

円形脱毛症の初期は自覚症状がない

 

円形脱毛症の初期には自覚症状などはありません。一定のパターンで進行する「男性型脱毛症」や、頭皮全体の毛が抜けて薄くなっていく「びまん性脱毛症」とは異なり、頭皮に突然、丸い脱毛巣が出現します。

 

脱毛巣の周囲の毛を軽く引っぱるだけで、数本の毛が抜けてしまう間は進行中の状態です。脱毛巣の皮膚は周囲よりへこんでおり、しばしば軽い赤発をともないます。

 

ほとんどは放置していても進行は止まり、自然治癒するといわれています。数カ月後には柔らかい毛が生えてきて、その後硬い毛がよみがえるのです。しかし、しばしば再発を繰り返します。治癒後5年以内では、約40%が再発するともいわれています。

 

 

未だハッキリと分からない原因

 

原因はいまだ不明の点がありますが、次の2つではないかと推測されています。

 

●免疫異常(アレルギー)説
毛の根元である毛根に、リンパ球が集まってくることから起こる、という説です。リンパ球とは血液の中にあり、扁桃炎や肝炎など炎症部位に集まってきて、炎症を起こしたり鎮めたりするものです。リンパ球が集まってくることを「リンパ球浸潤」といいますが、この浸潤のために毛が死んで脱毛を起こしているのか、詳細についてはよくわかっていません。

 

●精神的ストレス
ストレスによって胃潰瘍や十二指腸潰瘍が起こるのは、よく知られているところです。ストレスにより血管が収縮し、その部分の粘膜が死んでしまい、潰瘍、すなわち穴があいた状態になってしまうのです。もし同じことが頭皮で起きれば、その血管部分を中心に毛が丸く脱落してしまうことも考えられます。ストレスなど思い当たる節がなくても発症するケースがあるため、こちらも推測の域をでてはいません。しかしながら数々の症例をみるかぎり、ストレスが大きな影響を及ぼしていることは間違いなさそうです。

 

 

円形脱毛症の様々な治療

 

治療方法としては以下のものがあげられます。

 

●自然治癒

精神的なストレスが関わっているため、時間が問題を解決してくれるからでしょうか、ほとんどは放置していても治ります。しかし、ストレスを解消する方法を見いださないことには根本的な治癒にはならないでしょう。ストレスの解消法は、人によって違いますから自分自身で考えてみましょう。

 

●精神安定剤

ストレスが強く、よく眠れないといった障害のある方には軽い精神安定剤も有効です。

 

●ステロイド剤

免疫異常を抑えるためのステロイド剤を外用します。

 

●フロジン(塩化カルプロニウム)液

血液の循環をよくするための、フロジン(塩化カルプロニウム)液を外用します。健康保険が適用される薬です。

 

●紫外線療法・ドライアイス

毛根部の炎症を抑えたり頭皮を刺激するため、紫外線やドライアイスを患部に当てる療法です(ドライアイスはとても痛いので子供には向きません)。

 

 

まとめ

 

10代や20代の方は特に周りの目が気になってしまい、日常生活に支障をきたしてしまうでしょう。そのため、上記で紹介した治療を積極的に行い、早期改善していくようにしましょう。